恋 愛 嫌 い な 先 生 が 好 き 。R.Y ‐2‐

◇涼介side ページ19

俺が梨子のことを話しても、Aの反応は素っ気なかった。






…もう言い訳なんて聞きたくない、ってこと？




ごめん…でも俺は…。








涼 「 もう、遅いかな？ 」







俺のその言葉に、思わずといった感じで反応したA。



俺を見るなり、気まずそうに目を伏せた。







『 遅い…って… 』



涼 「 俺…もう無理…生徒との恋なんてしないって決めたけど、俺は_____ 」








言いかけたとき、教室の扉が開いて、薮が厳しい視線を俺に浴びせた。





" 何言おうとしてたかわかってんの？ " って。



わかってるよ。分かってるから、言おうとした。






もう、Aが泣いてる姿を見てられなくて。







俺が薮に過去のことを言われ、何も返せないでいたら、Aが止めてくれて。




騙されてない、って、そう言ってくれた。


薮の目を見ればわかる。



こいつは…Aのことが好きなんだ。






『 …あ、さとみ、…おはよう 』



さ 「 …おはよ…薮先輩も、おはようございます。

…もしや私、お邪魔だった？ 」



『 なんで笑。いーよ、もーすぐおわるから 』








茅野が来て、Aは少しまた気まずそうな顔をした。




薮も " また部活でね " って何事もなかったかのように笑って出ていった。








それからの俺らは…ただひたすら、無言だった。

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