プデュ高校生活2 (ページ42)

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港人 side

ー部活ー

河野「どうしたーん港人。最近元気ないやん」

「…何かわからんのよな～自分が」

河野「ちょっと購買行こうや」

純喜君は俺に気を使って2人きりになれるようにしてくれた

ｶﾞﾀﾝｯ

河野「ほらよ」

「ありがとう」

河野「A？それともめい？」

「…Aが好きやのにめいの話を聞くとめいの事を考えてしまうしめいが1人でおると気になってしまうねん」

河野「そりゃ大事や！」

「…そんな事言わんでや！！ほんまに今どうしたらええかわからんから」

河野「ごめんごめん笑でもさー、そんな焦って答え出さんでええんちゃうん？めいも来てそんな経ってないし、Aも足治ってきてるばっかでまだまだこれからやん！まだハワイも行ってないんやで？これから何があるかわからんのやし」

「…まぁ、」

河野「そのうちちゃんと分かるって。自分が本当に好きなのは誰かって」

「…せやな」

純喜君のその言葉に救われ

心のどこかで焦ってた自分がいなくなった気がした

河野「あ、そう言えば。最近瑠姫とAって何かあったん？」

「なんで？」

河野「いや、最近やたらと仲いいからさ笑」

この前もめっちゃ楽しそうに行ってたしな

その事を聞きたくて俺は部活が終わって病院に向かった

病院に行くと先生と楽しそうに話すA

俺に気づいてこっちを見る

「よっ」

A「どうしたん？」

「一緒に帰ろうと思って」

先生「今日はこれで終わりにする？」

「あ、いや、終わるまで待ちます」

俺はリハビリ室を出て待合室から様子を見た

さっきの楽しそうなAとは変わって真剣なA。たまに見せる痛そうな表情

それでも、また歩いてトレーニングしての繰り返し

何か、Aらしいな

何でも諦めずに最後までやり遂げようとするところ

そんなAを見てると俺が聞きたかった事なんて聞けなかった

リハビリが終わってAがこっちにくる

「もう足は大丈夫なん？」

A「うん！全然大丈夫！」

「久しぶりやな～こうやって帰るん」

A「うん笑この前はおんぶだったもんね笑」

「重かったわー笑」

A「うるさっ笑」

Aと久しぶりにこうやって隣に並んで歩いて

Aの隣を歩くのが違う人やったら

そんな事を考えてしまうと

「これからもずっとこうやってAとおれたらいいなぁ」ﾎﾞｿｯ

こんな事を言っていた