千の夜をこえて-2- (ページ34)

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ep.34 ページ34

A side

ｺﾝｺﾝ

『…』

ソラ「Aちゃん……」

泣いてるソラを見て涙が更に溢れ出た

『……っ……』

ソラは私の気持ちを分かっているように何も言わずに抱きしめてくれた

〜

輝「彼女は、運良く脳に異常もなく記憶もハッキリ残っていました。そして、彼女の周りにいる家族、友達、恋人の心の温かさを改めて実感しました。

そして、それから、月日が経った3月……

〜

-卒業式-

お兄ちゃん、颯一郎の卒業式

2人とも、緊張してるのか卒業証書を取りいく時顔が強ばっていた笑

そんな2人を見て笑いが止まらなかったのは内緒にしとこ笑

ホームルームが終わって、サッカー部と野球部が外に集まっていた

ソラ「颯一郎さんは？どこ？どこ？笑」

『ん〜笑笑どこだろ笑てかさ、これ何か恥ずくない？笑』

ソラ「何でよ！素敵だよ？お花、」

『そうかな……』

そんなこんなしていた時だった

上田「律！！？？」

確かに、今、律って言葉が聞こえた

みんなが振り向く方を見るとそこにはスーツ姿の律くんがいた

『……』

颯一郎「……」

堂安「みんな、卒業おめでとう！」

碧「わざわざ来たの？！」

堂安「丁度今日オフでさ笑」

久しぶりに見る律くんは更に大人っぽくなっていた

堂安「久しぶりA」

『…久しぶり！』

碧「あ、ちょっ、2人写真撮ろうか！な！」

堂安「ちゃうやん笑 Aが写真撮るのは俺やないやろ？笑はよ、渡してきぃ？笑」

碧「何を？」

律君は、私が後ろで隠してる花を見てそう言った

『……律くん……』

堂安「……あぁー！もう、ほら！はよ！笑」

私の背中を押す律くん

みんなが注目してる中私は颯一郎の元へ歩いた

恥ずかし……注目されてるし……

榊原「お、笑彼女来たぞ笑」

『…卒業おめでとう//』

颯一郎はニヤニヤしながら花束を受け取った

そして、私をそのままギュッと抱きしめた

周りからは、冷やかし声が上がる

碧「兄の前で…堂々と…」

『…ねぇ、恥ずかしい…』

颯一郎「もっと恥ずかしい事しよ笑」

体が離れたと思った瞬間、チュッ。と唇が重なった

榊原「うぉぉぉぉー！！！！」

碧「颯一郎ー！！！！」

上田「おい！行くな！笑」

颯一郎「ありがとな笑」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

『…っ恥ずかしいじゃん……』

堂安「笑笑」