SP No.212 ページ17
「よし！こんなもんかな♪」
再婚するまで女手一つで育ててくれた母親は正直仕事でほとんど家にいない人だった。
それが寂しかったわけじゃなくて、私のために一生懸命働いてくれている母の体が心配だった。
だからせめて家での負担を減らそうと始めたのが料理。
見様見真似で作った初めてのオムライスは失敗作もいいところだった。
卵は破れるは、ケチャップライスはべちゃべちゃだは、いただきますって自分の口に放り込んだ時の衝撃は今でも忘れられない。
それでも母は美味しいねって言ってくれて、決してそんなはずないのに、本当に美味しそうニコニコしながら食べてくれて、すごく嬉しかったのを覚えている。
そこからかな？
もっと美味しい料理を作れるようになって、母の幸せそうな顔をまた見たいって料理を色々作るようになったのは。
母の仕事が休みの日は一緒にご飯を作って、色んな料理の作り方を教えてもらったっけ。
だからこんな見た目の私だけど、唯一女性らしい特技が料理なんだよね。
その中でも母秘伝の味付けで作る唐揚げが一番得意で、子どもの頃一番大好きだったメニュー。
ジン「ケイスケ君！何このフライドチキン！絶妙な味付けなんだけど！？」
「フライドチキンでも間違いはないんですが、日本では一般的に唐揚げって呼んでます」
ジン「そうなの！？なんだろ・・・カンジャン？とニンニク？とにかく味が染みてて柔らかくてジュ〜シ〜」
「韓国と日本のカンジャンちょっと味が違うんです。今回使ったのは日本のカンジャンことお醤油で、それにニンニクとショウガをすりおろしたのを入れて、漬けタレの隠し味にリンゴと玉ねぎのすりおろしを入れてるんです。リンゴはお肉を柔らかくしてくれますし、玉ねぎは自然な甘みを出して旨味が増すんです」
ジン「なるほど！メモメモ・・・あれ？僕のクッキングノートどこ行ったの！？覚えているうちに書いとかなきゃ！」
部屋にノートがないか探してくる！と、ピンク色のエプロンをなびかせキッチンを出て行ったジンさん。
今のうちに出来上がった唐揚げの盛り付けとチャプチェの仕上も済ませて、ジンさんが作ってくれたスープとサラダをダイニングテーブルに運ぶ。
ジミン「あれ？良い匂いがすると思ったらもう出来上がったの？」
「はい！ジンさんのお墨付きなので美味しいと思います！」
ジミン「やった！僕も運ぶの手伝うよ」
「ありがとうございます！」
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サラン(プロフ) - もももさん» もももさん、コメントありがとうございます(^^)私生活で色々と落ち込むことがあり、もももさんからコメントを見て元気を貰いました！更新遅いですが頑張りますね(^○^) (2020年2月29日 12時) (
レス) id: 877dbbe1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ももも - いつもお疲れさまです！またお話を読むことができて凄く嬉しいです。更新ありがとうございました。 (2020年2月29日 11時) (レス) id: f6b01f20d7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - もももさん» お待たせしてごめんなさい（ ; ; ）祖母の介護でバタバタしてまして。楽しみにしていただくてすごく嬉しいです(^ ^)更新は必ず致しますので待っていて下さいね。 (2020年2月10日 17時) (レス) id: 877dbbe1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ももも - 更新お疲れさまです！続き楽しみにしています (2020年2月10日 12時) (レス) id: f6b01f20d7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - Pちゃん（）さん» ありがとうございます(^^)ゆっくりですが、更新していきますので楽しんでもらえると嬉しいです！ (2019年11月21日 22時) (レス) id: 877dbbe1c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2019年10月29日 15時
