blue ページ10
大学から近くて、そこそこ広い家って宅飲みの場所にされがち。
「海〜！今日さ、俺の友達連れてっていい？」
「あぁ、いいよ。」
今日も懲りずに宅飲みが開かれる。祐基が友達を連れてくるらしい。
「お邪魔しま〜す！」
大量に酒の入った袋を提げて祐基が家に入ってきた。既に来ていた拓弥がそれを受け取ってリビングのテーブルに並べ始めた。
「あれ？祐基の友達は？」
「ん？あれ？」
初めて来る家に入るのは確かに躊躇する。なかなか入れずにまだ廊下にいたらしい。てっきり、男が来ると思っていた。
祐基に背中を押されて入ってきたのは華奢で可愛らしい女の子だった。
『はじめまして…。AAです。あの、お邪魔します。』
「あ…どうぞ。」
見た目から遊んでそうって思われがちだけど普段、女の子なんて家に入れないからどぎまぎしながら招き入れる。
「お〜A、久しぶり〜。」
『あ、拓弥。久しぶり。』
自分の家のようにソファにどかっと胡座をかいて座り、携帯をいじる拓弥は手を挙げて祐基の友達であるAちゃんに挨拶をした。
拓弥も友達らしい。
『海くん、どれ飲む？』
「あ〜じゃあ、ビール。」
『はい。冷えてるよ。』
お酒の力もあってか、Aちゃんは最初のような人見知り感はなくなり気軽に話せるようになった。
そのうち、隣に座ってる祐基に抱き着いて寝始める。
「祐基とAちゃんって…付き合ってんの…？」
「いや、Aは飲んで酔っ払ったらああなる。いつものことだよ。」
「ふ〜ん。」
その光景を見て、なぜかちょっとだけモヤモヤした。
それからも宅飲みの機会を設けて、そこにAちゃんが来ることもあった。その度に、その光景を目の当たりにしてモヤモヤが募る。
今日は、Aちゃんは用事があるから早めに帰るらしい。
玄関にいるAちゃんの腕を自然に掴んでいた。
「本当にもう帰っちゃうの？」
『うん、ちょっと用事があって。』
「…もっと、Aちゃんと話したい。」
目を見開いて俺を見つめてくる。引かれたかな…。掴んでいた腕を慌ててパッと離した。
「あ…えっと、ごめん。気を付けて帰って。」
『…あの、私ももっと海くんと話したい。また、来てもいい…？』
次は二人で飲む約束をした。その時、Aちゃんに思いを告げよう。そう誓った。
end
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mami100810(プロフ) - まさん» おぉ〜！ヤバい…めっちゃキュンキュンしちゃいました(照)もし、良ければ続編をリクエストしても大丈夫ですか？最終的にはカレカノになって欲しいです！ (2019年8月7日 1時) (
レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» リクエストありがとうございます。更新お待たせしました。要望通りになっているか分かりませんが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年8月3日 0時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - カイさんが転校生(無気力で気だるげな女の子)に恋をするお話が見てみたいです！ (2019年7月28日 1時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» 更新お待たせしてしまってすみません。なんだか書いていてよく分からなくなってしまったのですが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年3月31日 9時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - まさん» 更新楽しみにしてます！ (2019年3月26日 23時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま | 作成日時：2018年11月2日 5時
