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いつも車内は人がまばらなのに今日はなぜか、人でごった返している。もう一つ通る路線が止まっているためにこっちに人が集まっているそうだ。
人の波に追いやられて奥の方にいたA先輩の前へ自然と体が向いていた。
『おはよう、太陽くん。』
「おはようございます、A先輩。」
満員電車のせいでA先輩にひっついてしまいそう。
必死に隙間を作って、くっつかないようにしているけれど電車の動きに合わせて体が傾く。
「あの…す、すみません…。」
『ううん、大丈夫だよ。』
密着しているせいで顔は近いし、下から見上げるA先輩の可愛さに直視できなくて慌てて目を逸らした。
『改めて見ると、太陽くんってやっぱり身長大きいね。』
「成長中なんで。」
『拓弥とあんまり身長変わらないし、こんな状況になったことないから、今…ちょっとドキドキしてる。』
ぎゅうぎゅうになった車内でA先輩を挟んで、俺は両手で体を支えている。いわゆる壁ドンみたいに。
「A先輩もドキドキ…してるんですか…？」
『うん…すごいドキドキしてる。』
「俺もほんまにドキドキしてます…心臓が出てくるんちゃうかなってぐらい。」
『…もうすぐ、着いちゃうね。』
「A先輩…あの、俺…。」
『太陽くん、今日のこと拓弥には内緒にしてね。』
ここから、俺とA先輩の秘密の通学が始まった。朝の電車の中だけの数十分。駆け引きみたいでハラハラして、それが毎朝の俺の楽しみや。
end
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mami100810(プロフ) - まさん» おぉ〜！ヤバい…めっちゃキュンキュンしちゃいました(照)もし、良ければ続編をリクエストしても大丈夫ですか？最終的にはカレカノになって欲しいです！ (2019年8月7日 1時) (
レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» リクエストありがとうございます。更新お待たせしました。要望通りになっているか分かりませんが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年8月3日 0時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - カイさんが転校生(無気力で気だるげな女の子)に恋をするお話が見てみたいです！ (2019年7月28日 1時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» 更新お待たせしてしまってすみません。なんだか書いていてよく分からなくなってしまったのですが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年3月31日 9時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - まさん» 更新楽しみにしてます！ (2019年3月26日 23時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま | 作成日時：2018年11月2日 5時
