white ページ42
ため息ばっかり出る毎日。
なんとなく始めたコンビニでのアルバイトも気付けばもうすぐ1年。
理不尽にお客さんに怒られたり、酔っ払いに絡まれたり、いいことなんてほとんどない。
でも、相手はお客さんやから笑顔で接する。それが疲れる。
『いつもお疲れ様です。これ、お願いします。』
そんな中、聞こえる可愛らしい声。この時だけが毎日の癒される瞬間だ。
「あ、はい。合計700円です。」
『今日は暑いですね。お身体気をつけてください。』
そう言って商品を受け取って去っていくあの子は、ここ最近毎日同じ時間帯に買い物をしていく近所のOLさん。
なぜかいつも俺に声をかけてくれる。でも、それがとても嬉しくてあの子が来てくれたときだけは、疲れなんて吹っ飛んだ。
もっと喋ってみたいけど、そこまで人と接することは得意じゃないしバイト中やし、なんとなく気が引ける。
軽快な音と共に開くドアをくぐって、レジに立つ店長へ頭を下げた。
「あれ？太陽、今日休みじゃなかったっけ？」
「あ、ちょっと昨日忘れ物しちゃって…取りに来ました。」
バックヤードに入るとき、ふと目に入った時計を見ると、ちょうどいつもあの子が来る時間帯だった。
「あ、あった、あった。よかったぁ。」
机の上に置かれた忘れ物を手に取り、コンビニ内が映し出されるモニターをちらっと見やる。
「…あ。」
モニターに映った姿を発見して、急いで店内へと出た。
「お疲れ様です！」
レジに立つ店長に足早に挨拶をして、外へと出て行くあの子を追いかけた。
「あ、あの！」
『…ん？』
「…あの、えっと…。」
声をかけたはいいものの何を喋っていいのか分からへん。
『…あ、お疲れ様です。』
俺の顔を確認すると、いつもの言葉が返ってきた。
『私服姿、初めて見ました。』
忘れ物を取りに行くだけやからと適当な服を着てきた自分を悔やんだ。
「すみません…こんな格好で…。」
『今日は、会えないかと思ってました。』
「…え？」
『あなたに会うのが、わたしの毎日の癒しだったので。あ、…突然変なこと言ってすみません。』
素直に嬉しかった。俺もあなたに会えることが癒しやったから。
そこから、少しずつお互いのことを教え合って連絡先も交換して家が近いことも分かった。ちょっとしたことでも共通点があるのは嬉しいことだ。
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mami100810(プロフ) - まさん» おぉ〜！ヤバい…めっちゃキュンキュンしちゃいました(照)もし、良ければ続編をリクエストしても大丈夫ですか？最終的にはカレカノになって欲しいです！ (2019年8月7日 1時) (
レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» リクエストありがとうございます。更新お待たせしました。要望通りになっているか分かりませんが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年8月3日 0時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - カイさんが転校生(無気力で気だるげな女の子)に恋をするお話が見てみたいです！ (2019年7月28日 1時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» 更新お待たせしてしまってすみません。なんだか書いていてよく分からなくなってしまったのですが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年3月31日 9時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - まさん» 更新楽しみにしてます！ (2019年3月26日 23時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま | 作成日時：2018年11月2日 5時
