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『ねぇ、佑亮！今日、予定ある？』
祐基と話してたAが、いつのまにか僕の目の前にいた。
チャンスだぞ、と後ろから海に背中を押される。
『今日帰りに、佑亮の家寄るね！前に借りてた漫画返しに行く。じゃあ、後でね佑亮！祐基くんも！』
祐基は隣でニコニコしながら手を振ってる。僕も笑顔を取り繕って手を振った。
「…佑亮さ、Aちゃんのこと…好きなの？」
「…え、なんで！？」
放課後、Aが教室に来るのを待っている間、祐基と二人きりだ。
「いや、Aちゃんのこと見る目だけなんか違うなぁ…って思って。」
「…そ、そんなわけないじゃん。」
「じゃあ、応援してくれる？」
「…うん、うん！応援するよ！」
あぁ、ほら、そうやってまた…。
自分で選んだ道なのに、なんだかモヤモヤする。
十字路で祐基と別れてからは、僕とAの２つの影が道路に伸びた。
心に封をしているせいか、少し気まずい。それはAも同じだったみたい。
「『あのさ、』」
2人の声が重なった。
「…ん？」
『あのさ、佑亮は…やっぱ、なんでもない。』
ふるふると首を横に振って先に歩き出してしまったAを呼び止めた。
「あの…。」
『なに？』
「Aは、…祐基のこと、どう思ってるの？」
『祐基くん…？祐基くんは、面白いし、話してて楽しいよ。…なんで？』
「そっか…。いや、なんでもない。」
また訪れた沈黙の瞬間。Aも祐基のことが好きなのかな…。
『…佑亮は、…わたしのこと、嫌い？』
「え、なに！？なんで？」
嫌いなわけがない。むしろその逆だ。
『だって、私が来る前、教室で祐基くんと話してたでしょ…？』
「いや、あれは…」
『ごめん、変なこと聞いて…。帰ろ…。』
ふっと小さく笑みを浮かべ、また道を歩き始めたAの手をぐっと引っ張ってこちらに向かせた。
今ここで伝えなかったら後悔する。今まで逃げてきたけど、絶対後悔する。
『…佑亮？』
「…僕は、Aが好きだ。もちろん祐基のことも好きだから応援してあげたいけど、僕もAのことが好きなんだ。」
『佑亮…。』
「好きだ。…大好き。」
Aをじっと見つめて、堪らなく愛おしくてそのまま抱きしめた。
『…わたしも。』
その言葉と共に抱き締める力が強くなった。明日、祐基になんて言おうかな…。
end
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mami100810(プロフ) - まさん» おぉ〜！ヤバい…めっちゃキュンキュンしちゃいました(照)もし、良ければ続編をリクエストしても大丈夫ですか？最終的にはカレカノになって欲しいです！ (2019年8月7日 1時) (
レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» リクエストありがとうございます。更新お待たせしました。要望通りになっているか分かりませんが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年8月3日 0時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - カイさんが転校生(無気力で気だるげな女の子)に恋をするお話が見てみたいです！ (2019年7月28日 1時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - mami100810さん» 更新お待たせしてしまってすみません。なんだか書いていてよく分からなくなってしまったのですが、気に入って頂けると嬉しいです。 (2019年3月31日 9時) (レス) id: 36e2c90037 (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - まさん» 更新楽しみにしてます！ (2019年3月26日 23時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま | 作成日時：2018年11月2日 5時
