5 ごめんなさい。 ページ5
zm「そうか…ごめんな、聞こうとしなくて。」
『ごめんなさい……』
zm「いや、俺も悪いんや、」
『ゾム、』
zm「なんや？」
僕はゾムに自分の掌を見せて、親指を曲げ、それを他の指で包み込んだ。
zm「そのサインは…!!」
このサインの意味は…
zm「助けて欲しいんか…」
そう、助けてだ。
『ちょっと待っててね。』
zm「お、おう。」
、
資料を持って書記長室へ向かう。
『失礼します。』
tn「…」
『資料、置いときますね。』
彼は出ていった。
彼の酷い隈は変わらないな。
コーヒーでも入れておこう。
昔の様に。
『失礼しました。』
.
tn「彼奴行ったか。」
珈琲の匂いがする。懐かしい…
1口口に含み、そして飲む。
「美味しい…」
恐らくアリサが淹れてくれたのだろう。
でも懐かしい気持ちもあった。
.
______________________________in視点
in「これはAちゃんの…エメ…」
Aちゃんが差し出した日記なんだろう。
その内容は恐ろしかった。
あと50日で必ず終わると言われても止めたいが、そうすればエスカレートしちゃうかも知れない。
彼女の日記には何も描かなかった。描けなかった。
唯一時間を描けて描いたのは待ってるね。だった。
in「宜しくね。エメ」
エメは飛んで行った。Aちゃんの元に。
「待ってるね。Aちゃん…」
彼女に届く声では無いかもしれないけど、エメが届けてくれる。私の気持ちを。
.
『さあゾム。そろそろ戻らなきゃ心配されてしまうよ？』
僕はゾムとまた心を少し開けた。
彼が1番に気付いてくれた。
という理由もあるのだろうけど。
嬉しかった。
zm「分かった…何時でも頼ってな…？」
『勿論さ。ゾム』
ゾムが部屋から出ていった。
窓を見ていると、白い羽が見えた。
エメだ。
『エメ…！』
日記を見るとイナリちゃんから
待ってるね。
と書かれていた。
『分かった…あと50日、僕も頑張るよ…！』
勇気づけられた。
『ありがとう。イナリちゃん。』
空に向けてポツリと呟く。
こんな無能でも"君に伝われ"
夜が訪れ、太陽が影を落とし、月が輝く。
今日の月は黄色味を帯び、そして青白く、とても、とても、美しかった。
sha「おい!!」
『なんですか？シャオロン様。』
sha「アリサを虐めたやろ!!」
『虐めていません。今日はずっと部屋に居ました。』
sha「嘘だろ。それも」
『僕は嘘などついておりません。』
本当についていないのに
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玲(プロフ) - こちらが別垢！！！ (2022年2月6日 14時) (
レス) id: ef6b3b47e4 (このIDを非表示/違反報告)
かおなし(プロフ) - 一気見しました！続きまってます！ (2021年12月19日 3時) (レス) @page11 id: 9b28ec8d96 (このIDを非表示/違反報告)
柚子のさぶ - 投稿できる時にするね！ テスト週間だから勉強してきます！ (2021年9月18日 17時) (レス) id: fe16bb2fe3 (このIDを非表示/違反報告)
柚子(プロフ) - さば餅さん、ありがとうございます！僕のが参考になれば凄く嬉しいです！評価も米もありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年9月15日 22時) (レス) id: 6e20bc4925 (このIDを非表示/違反報告)
さば餅 - 初コメ＆評価失礼します！！自分、無能系大好きでして先日書き始めたんです。それで他の人のを参考にと思い漁っていたところ、素晴らしい作品を発見しました！無能パロでギルドという発想はなかったので楽しんで読ませて頂きました！次の更新を楽しみにしてますね！ (2021年9月15日 21時) (レス) id: 621ed4d2bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲 x他1人 | 作成日時：2021年8月27日 15時
