先輩方の愛が重い (ページ18)

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いつからだっけ

Aにこんな感情を抱くようになったのは

「マーク先輩」と、濁りが一切ない、透き通ったような瞳で俺に笑いかけてくれるAが好きだ

この笑顔を一生をかけて守りたい

そう思えるくらいに

なのに、なのに…

最近Aを見てると、腹の底から、真っ黒な何かが溢れ出そうになる

純粋無垢なAにオトコを教えて

誰にもわからないような所に閉じこめて

俺以外のやつなんか見れないようにしたい

こんなことを考えてしまう俺はAに相応しくないことなんか目に見えて分かることだ

早く俺から逃げて

じゃないと、いつ一線を超えてしまうか自分でも怖いんだ

『マーク先輩…？どうしたんですか？』

さっきからぼーっとしてますけど…と、俺の顔を覗き込んでくるA

「んっ、大丈夫大丈夫。気にしないで！」

『なら、いいんですけど…』

「心配してくれてありがとね」

『いえっ！大切な先輩ですから！』

大切な先輩、か…

ごめんね、A
君の先輩はこんなにひどい奴なんだよ

頭の中ではちゃんと理解してる

こんな感情、全て掻き消して
"憧れの先輩"でいないといけないって

それでも、やっぱり好きなんだ