先輩方の愛が重い (ページ16)

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『あぁ///…なんで言っちゃうのぉ……///』

SC「逆に俺にあんだけ言っといて本人に言わないとか…
　やっと同じ舞台に立てるんだから伝えないと！」

最初はふたりの会話が全然入ってこなかった

え？Aが？俺に？

SH「A、練習生になった時から"マークさんが憧れで
　す"って言ってるんですよ！」

『もう…ソヒくんまで…///』

SC「ほら、目の前にマクヒョンいるんだから自分の口で伝え
　ないと！」

『え、えっと…その……K-POPで初めて見たのがマークさんで
　それでっ、ラップしてるとこがとってもカッコいいなって…
　私もこうなれたらいいなって……わぁぁぁぁぁぁ！！！！！
　もうムリ！！！！』

耳まで赤くして、手で顔を隠すA

挨拶の時の、キリッとしていた姿からは想像できないくらいに恥ずかしがっていた

"可愛い"

今まで何人もの女性に出会ったけど、Aはその人達と比べ物にならないくらい、心の底からそう思った

"初めて見たのがマークさん"

たくさんいる韓国アイドルの中で、初めてAの目に映ったのが俺

"カッコいいなって"

このセリフを言われて嬉しくない男なんているのだろうか

俺はホントに単純な男だ

こんなに簡単に恋に落ちるなんて

MK「A、そんなこと思ってくれてたんだね。ありがと
　う、嬉しいよ。お願いだから、顔を見せてくれない？」

そっとAの頬に触れる
熱が集まってるせいかほんのり熱い

『あっ…その…///』

「あっ！ごめんごめん、近すぎたね…」

流石に自分でも近すぎたと思う

日本人は積極的なスキンシップはあまり得意じゃないらしいから距離感には気をつけないと

とりあえず、今は頼れる先輩として距離を縮めていこう

MK「俺にできることならなんでも頼ってね」

『っ！…はいっ！！』

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この時は気づいてなかったんだ

自分の心に潜んでいた、真っ黒な感情に