Addiction to you (ページ7)

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嘘みたいページ7

you

『ふふ笑』

LW「どうしたの？A」

『1位がとれたのが嬉しくて』

宿舎に帰る車の中、ウォンロナと喋る。
弟たちは、泣き疲れやはしゃぎ疲れたのか夢の世界だ。

デビューして1年、ついに望み続けた音楽番組の1位をとることができた。

紙吹雪が舞うあの空間はまるで別世界にいるみたいで。

観客席からの歓声、周りからの拍手が今までの努力を褒めてくれたように感じた。

『だって、嘘みたいじゃない？デビューしたときにあれだけ
　言われてたのにさ、今ではWayっていうたくさんの愛をく
　れる存在がいて…。』

―Dollなんかやめてしまえ―

―さっさと脱退して―

私のせいだ。私がいるからこのグループは失敗してしまう。
あの頃はこんなことばかり思っていた。

でも、泣いたら負けな気がしてどんな言葉を言われても笑っていた。

私を愛してくれる人はいないの？

デビューして初めてのカムバックでのサイン会。
批判を言われることに対して覚悟はしていた。だけど…

「私、ドゥルちゃんのこと大好きなの!!」

満面の笑みでそう言ってくれた人がいた。

"だいすき"

私が何よりも望んでいた言葉。
今までの批判がどうでもよく感じた。

そのたった4音の言葉に救われた。

その時思ったんだ。

たったひとり、ひとりでいい。私のことを愛してくれる人がいるならその人のためにアイドルの、ADDICTALのDollで居続けようって。

それからは少しずつ応援してくれる人が増えていった。
愛を伝えてくれる人たちに囲まれて毎日が幸せだ。

でも私はその存在に依存してるのかもしれない。