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「おー、じゃあな」

そう言って、満足そうに去っていく彼。




「……本当に不思議な方、何故……」

初対面の私に。何故、私“なんか”に。

しばらく考え、立ち尽くしていたのだが。



「……!会計しなくては」

アンリへのプレゼントを、ずっと握りしめていたことに気づき、私はすぐに会計へと向かった。















会計を終え、当初の目的であった、服屋さんへと足を進める。


「ぁ、」

見つけた、。

ここら辺の通りは、複雑になっており、お店も多いため、人が多い時は特に、特定のお店を見つけるのが難しいのだ。



「こんにちは」

私はそっとドアを開けた。



「あーっ!律ちゃん!元気だった?」

久しぶり、と声をかけてくださるのは、優さん。

ここのお店の店長で、世界的に有名な芸術家さんでもある。
旦那様は息子さんが小さい頃に亡くなっていると聞いた。


明るくて、とても優しい方。
私なんかにも声をかけてくれる、頼れるお方。




「廻ー、律ちゃん来たよー!」

「優さん、呼ばなくて大丈夫ですよ……!?廻さん、遊ばれていらっしゃるでしょう?」

息子である廻さんを呼ぶ優さんに、慌てて声をかけるが、時すでに遅し。




「りっちゃーん!!」

「廻さん、痛いです」

案の定後ろを向くと可愛らしいお顔が。



毎度毎度、私が来ると、遊びも大好きなサッカーも放棄して、抱きつきにくるのだ。





「俺ね!寂しかったんだよ!!最近来てくれないから!」

「すみません、最近はかなり位の高い方々が立て続けにいらっしゃっておりまして、そのおかげでメイドの仕事が忙しくて。」

困ったように笑うと、“にゃはは♪”と笑いながら寂しかったけど大丈夫、と伝えてくる彼。




「そーいえばね!聞いてりーちゃん」

「?」

声をかけられ、私は、視線を彼に合わせる。



「“友達”できたの!」

「!」

……あんなに妬まれたり、人付き合いが上手くいかなかった彼が。


「おめでとうございます……!」

友達ができたなんて。
なんて喜ばしいことだろうか。



「変な話いいですか。感動で泣きそうです。」

「泣かないで!?」


_____



作者です。

保存する前に勝手にリロードされデータ飛んだマジ萎える……(´;Д;`)

一気に吹っ飛んだわ(´;ω;`)


でも前は吹っ飛んでも「別にいっか、また書けばいいし」だったの。けど、今回は書く気起きなかった。

それが更新遅かった理由デス、イイワケジャナイヨ(棒)、……タブン。

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作者名:ゆーちゃん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d0f1281f531/  
作成日時:2023年3月24日 11時

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