さのさんの彼女さん。3

数原さんといっしょ ページ16

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?｢あ！こんにちは！｣









丁度トマトを手に取っていると、


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。









後ろを振り返ると、

カゴを片手で持ちながらこっちへ早足で向かってくる龍友さんがいた。









中には色々食材が入っていて、


とても重たそうなのに軽々と持って走ってこれるのは、

おそらくムキムキな龍友さんだけだ。









今日はサングラスをかけていなかったから、

更に幼く見えた。









｢龍友さん！こんにちは。｣









龍友｢奇遇ですね！こんな所で会えるなんて。｣









｢はい！ちょっとお買い物に。｣









龍友｢玲於が羨ましいわ〜｣









｢ライブ前だからサラダめっちゃ作ってって頼まれたので、野菜を。｣









龍友さんは私のカゴを覗き込んで、


今日玲於が減量始めるとか言ってたわ。と呟き、






あ、そういえばと話を続けた。









龍友｢もうすぐ玲於の誕生日じゃないですか、｣









｢はい。｣









龍友｢一緒にプレゼント買いに行きません？｣









龍友さんは、
もちろん玲於には内緒で、と口元に指を当てた。









｢是非！行きましょう！｣









龍友｢やったあ！｣









喜ぶ龍友さんを見て、私も胸が踊った。









どんなプレゼントを買おうか考え出すとワクワクしてくる。









龍友｢早速なんですけど、来週とかどうですか？｣









龍友さんは携帯を見ながら私に問いかけた。






私も携帯のカレンダーアプリを開き、予定を確認する。









｢私も来週は大丈夫です！｣









龍友｢おお！良かった。｣









龍友｢また連絡取りたいんで、交換、大丈夫ですか？｣









はい、と言いかけて少し玲於くんを思い出した。







今まで玲於くんには何故か、ダメって言われ続けてきた。




でも、玲於くんの為だもん。









｢…はい！｣









連絡先の所に龍友さんが追加された。









龍友｢じゃあまた連絡させてもらいます！時間とかはまた決めましょう。｣









｢はい！｣









龍友｢じゃあまた！｣









お互いにお辞儀をして、私は龍友さんの背中を見送った。









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