さのさんの彼女さん。

あなたの虜 ページ9

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玲於｢ただいま〜｣









｢おかえりなさい！｣









いつものように声が聞こえて、玄関に向かう。









玲於｢…どう？｣









目の前の、笑顔で私の方を見る玲於くんに、

思わずその場に立ち止まってしまった。









｢色が、変わってる…！｣









黒くなった髪の毛を少し摘んで、



｢今日仕事前に変えてきた。｣と照れながら言う玲於くん。








かっこよすぎて見れないよ…。









玲於｢ん？A？｣









私の顔を覗き込みながら、


ゆっくりと近づいてくる玲於くん。








自然と足が後ろに動いた。









玲於｢え…、A、｣









頬を押さえるので精一杯だった。





こんな真っ赤な顔見られたら、


私、恥ずかしくて…









玲於｢嫌だった…？前の方がいい？｣









そう言われて、


少しの合間もないままで、大きく首を横に振った。









玲於｢ん？じゃあ、どうして、｣









逃げるのにも、もうタイムリミットらしい。









背中と壁がくっついて、


これ以上後ろに動けなくなった。









黒髪の玲於くんが、だんだん近づいてくる。









顔が目の前に来て、


壁と玲於くんに挟まれた。









玲於くんの腕は、私の顔のすぐ横に。









玲於｢A、何か言って？｣









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｢ほんとに…かっこいいっ、｣









｢もっと好きになっちゃうよ…｣









顔を覆っていた手を簡単にどかされた。









玲於｢可愛い。｣









熱く熱を持った私の頬に手を当てて、




玲於くんは私に優しくキスした。









玲於｢照れてんの、まじで可愛い。｣









どんどんかっこよくなる玲於くんに、






私は虜になるばかりです。









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