さのさんの彼女さん。

目玉焼き ページ25

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｢玲於くん、｣









玲於｢ん？｣









｢今日ね、朝ごはんに目玉焼き焼くの。｣









キッチンから少し見える洗面所で、
寝癖を直している玲於くんに問いかけた。









｢何かけたい？｣









玲於｢…んー、塩。｣









予想に当てはまって少し面白くなった。




やっぱり玲於くんは塩だよね。









玲於くんを知る人全員に
この質問をしたら｢塩｣だと答えるだろうな。









玲於｢Aは？｣









｢私は何もかけない派だよ。｣









玲於｢え？それって珍しくない？｣









｢そうかなあ？｣









寝癖を直すのをやめて、
玲於くんは私を見つめた。






その姿は、とても幼く見えた。









玲於｢絶対塩だって。｣









｢うーん、塩もいいけど…｣









塩がいい、そのままがいいの繰り返しで、

だんだん争いになってきた。








こんなことで言い合うのって、

凄い子供っぽいな…笑









玲於｢塩があると、さらに美味しさが出るんだって。｣









｢そのままの方が、甘みがあって美味しいよ！｣









子供っぽいなと思うくせに、

言い返す私もなかなか子供だと思う。









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