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東区のスーパーの裏。
確かにアパートがあった。
101号室、そう書かれたプレートの部屋の前に見慣れた自転車が置いてある。
きっとここが、松尾君の。
どうしようと思いながらもきゅっと手を握りしめてチャイムを鳴らす。
ガチャリと開いたドアの向こうには火照った顔の松尾君。一瞬目を見開いたけど、私がまだ何も言わないうちに察して諦めて奥へと戻っていく。
開いたままのドアはきっと勝手にしろという意味なのだろう。
「お邪魔します……」
小さく呟いてドアを閉めた。
寮、というだけあってこじんまりとした部屋だけど生活感が無く殺風景で広く見える。
「……なに？具合悪いんやけど」
ベッドに腰掛けてぽつりぽつりという松尾君。
「昨日、濡れて帰ったんでしょ？」
「……」
「具合悪いってきいて……まさかって……」
「……」
「とりあえず寝てて。台所かりるね」
勝手に来たくせにそそくさと台所に逃げる。
冷蔵庫を開けるとやはり食材はあまり入っていない。でも、卵とごはんがあったからたまご粥をつくろうと思う。
声をかけようとしたけどベッドの上で倒れこむように寝ていたのでやめた。
くつくつと鳴る鍋を見守りながら、
お前は何がしたいのかと自分に問いたい。
猪突猛進もいいところだ。
後先考えずに何しに来たのか。
それでも何かを伝えなければいけないことは、
わかっている。
.
「松尾君、」
たまご粥とお水をおぼんにのせて机に置く。
小さい声で呼ぶと薄く目を開けた。
「ここに置いておくね。タオル、かえてくる」
松尾君の頭にのっているタオルを濡らそうと手を伸ばす。
その瞬間にぱしんと手首を掴まれた。
驚いてひっこめようとした手が動かなくて。
掴まれたところが熱い。
「松尾君……？」
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yumi(プロフ) - 腹黒タカシくん良すぎます！！更新待ってます！ (4月30日 23時) (
レス) id: 28b0b9cda3 (このIDを非表示/違反報告)
5 - 続きが気になります！！ (2020年4月24日 1時) (レス) id: e2f7b4b683 (このIDを非表示/違反報告)
あ - もう更新はなさらないのでしょうか？（ ; ; ） (2020年2月5日 4時) (レス) id: 69e88fbea1 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 続きが楽しみです！更新楽しみにしてます〜(^ ^) (2019年1月16日 19時) (レス) id: 7620beece4 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - すごく面白かったので更新楽しみにしてます！ (2018年12月24日 12時) (レス) id: 1ea4876c06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：plum ne
| 作成日時：2016年11月3日 23時
