2.執事しゃん ページ4
『ミケって………犬だったんだ…』
ゾルディック家の敷地に入ると、口元を血で汚した…犬?が近づいてきた。
私をジーっと見て、記憶しているように見える。
『………って何でミケ?!ポチじゃないの!』
我ながらキレキレのツッコミをしながら進んでいくと、黒人少女が立っていた。
「配達員の方ですね。お待ちしていました、ご案内します」
『あっ、ハイ』
何この子、私よりしっかりしてるんじゃない?
私負けた!?あばばば←
『私、Aと申します!年齢21歳!好きな食べ物は……うさぎ林檎と、タコさんウインナー!よろしくお願いします!』
「私はカナリアです。こちらこそ」
私のテンションに負けず、爽やかに返してくれるカナリア。
めちゃくちゃ良い子やん。
話しながら歩いていると、でっかい家に着いた。
『ここがゾルディック家…?』
「いいえ。ここは執事室です」
え、何?執事室でこの広さ?
ナメてる?私の会社よりでかいんだけど!!
「ここからは、私が案内いたします。どうぞ」
『はい!失礼します!』
こっえーーーー!!!
ヤクザだ!ヤクザが出てきた!←失礼
さらばカナリア…
またもう一度会える日を、楽しみにしてるぜ!
そんな気持ちを込めて、手を振ると、ぺこりとお辞儀をしてくれた。
あらやだかわいい。
「着きました。ミルキ様のお部屋に案内します」
『ま、マジでここですか…?!ひろ!でか!こわ!ゴゴゴ…ゴトーさん、先行かないでくださいよ!』
またもや移動中にグッと仲を詰めた私は、家に漂う雰囲気に絶賛ビビリ中。
ゴトーさんのスーツの裾を持って、子鹿のように震える足で歩いている。
「あら、どちら様かしら…?」
「配達員の方でございます…」
『あばばば…』
すんごいドレス……までは分かる…けど、何!?何あのゴーグルみたいなやつぅ!
一つ目みたいな赤い目が、キョロキョロ動いてるし!
ま、まさか…この人がミルキ様…?
『ミミミミルキ様ですかっ!?配達物をお持ちしましたたたたたたたたたた!!』
ゴトーさん…口元抑えて肩震わせないで!?
どうやらこのお方は、ミルキ様のお母様のキキョウ様であることがわかった。
うーん。
お家帰りたい…
172人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな - とても面白かったです!素敵な作品をどうもありがとうです! (2020年6月26日 18時) (レス) id: 9bcf462fc7 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄 - とても面白かったです!ネロとんさんの作品を読ませてもらって、とても感動しました。これからも頑張ってください! (2019年6月26日 23時) (レス) id: ea15ecfea5 (このIDを非表示/違反報告)
ネロとん(プロフ) - ミズナさん» 読んでいただきありがとうございます!私は最近H×Hにハマり、イルミの沼に潜っている最中でございます。ラジオもご存知ですよ!良いですよねぇ…!!これからもよろしくお願いします^ - ^ (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5310c0fb7d (このIDを非表示/違反報告)
ミズナ(プロフ) - とても素敵な小説ですね!楽しんで読ませて貰っています!!まさか、主人公の好きな食べ物が、旧H×Hのイルミの好きな食べ物と一緒だと知って嬉しくて泣きました!!もしかしてH×Hラジオをご存知なのですか!?(すみません…無視して大丈夫です笑) (2019年2月25日 23時) (レス) id: 3af2c7886e (このIDを非表示/違反報告)
ネロとん(プロフ) - レコさん» 2度もコメント感謝感激でございます!楽しんでいただけて、嬉しいです (2019年2月18日 21時) (レス) id: 5310c0fb7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ネロとん | 作成日時:2019年2月14日 20時