9.拷問セカンドゥー ページ11
「アホか…あんたは…………」
『ふふっ、アホでいいです。その手錠、どうやったら外れるんですか…?鍵ってどこに…』
鍵が見つからないので、近くにあった金槌で破壊を試みる。
ガン!ガン!ガン!!
『おらっ、おらおら!』
「ちょちょ、お嬢ちゃん!怖えよ!」
『今までの…拷問の比じゃないでしょ…う!』
「あぁ…そう、だな…!」
ガン!ガン!ガン!
『あとちょっと!腕も打つかもなんで、そこは我慢してくださいね!!』
「いやいや、打たないでくれよ?!」
不思議だなぁ、さっきまでお互いに命が危ないだけの関係だったのに…こんなに打ち解けられるんだ。
『もう外れます!……そう言えば…もし、この屋敷から出れたとして、私はどこに行ったらいいんでしょうか…』
「俺があんたの事、ボスに紹介してやるよ。」
『マジですか!!ありがどうございます!!!ボスって…偉大な方なんですね!!会うの、楽しみです!!』
私が元気よく笑うと、男もつられて笑顔になる。
拷問室であろうその部屋は、二人によってほのぼのとした空気が生まれていた。
『よぉし!外れますよ〜!ボスって、どこに居るんですかね…やっぱイケイケのボスですから、ヨークシティとかですね!ハイカラ!』
「それがなぁ、うちのボスは変わってて、今はパドキア共和国…デントラ地区……の地下水道。つまり、敵のすぐ側で自身も闘っている…!男の中の、男なんだ………!」
『…………』
「嬢ちゃん……?」
ゴメンね、おじさん。
あなたの事、ハメちゃいました。
『ゴメンね、おじさん。私はここから逃げられるとは思うんだ、だけどね、私は仕事は最後までやり遂げる。どんな手を…使っても___。』
先ほどまでほのぼのとしていた空気は消え、男の顔は真っ青になる。
今の状況をやっと理解したのか、男は怒りの形相になり…
「……許さない!許さないからな…!!死んでも、ずっと、ずっとずっとずっと…!!!呪ってやるからな!!人の気持ちを踏みにじるのが、そんなに楽しいか?!」
始めに比べて、まぁよく話すようになった事だ。
今回は、前にカウンセラーという仕事をしていたことが生きていた。
つまりは人間心理。
『私は善人でも、女神でもない。私はAです、何も言わないつもりなら、舌を噛み切って死ぬべきでした。』
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はな - とても面白かったです!素敵な作品をどうもありがとうです! (2020年6月26日 18時) (レス) id: 9bcf462fc7 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄 - とても面白かったです!ネロとんさんの作品を読ませてもらって、とても感動しました。これからも頑張ってください! (2019年6月26日 23時) (レス) id: ea15ecfea5 (このIDを非表示/違反報告)
ネロとん(プロフ) - ミズナさん» 読んでいただきありがとうございます!私は最近H×Hにハマり、イルミの沼に潜っている最中でございます。ラジオもご存知ですよ!良いですよねぇ…!!これからもよろしくお願いします^ - ^ (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5310c0fb7d (このIDを非表示/違反報告)
ミズナ(プロフ) - とても素敵な小説ですね!楽しんで読ませて貰っています!!まさか、主人公の好きな食べ物が、旧H×Hのイルミの好きな食べ物と一緒だと知って嬉しくて泣きました!!もしかしてH×Hラジオをご存知なのですか!?(すみません…無視して大丈夫です笑) (2019年2月25日 23時) (レス) id: 3af2c7886e (このIDを非表示/違反報告)
ネロとん(プロフ) - レコさん» 2度もコメント感謝感激でございます!楽しんでいただけて、嬉しいです (2019年2月18日 21時) (レス) id: 5310c0fb7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロとん | 作成日時:2019年2月14日 20時