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「ねえ神山さんってなんか怖いよね」
「関西人でしょ?言葉ちょっときつそうよね」
「金髪でピアス何個空いてんのかしらね」
「きっと高校の時とかヤンチャしてたんでしょうね」
お昼休み休憩室
私の周りからはこんな会話が盛り上がっている。
話したこともないくせに…
見た目で判断して…
そんな事を考えながら私は1人お弁当を食べる
ここは意外と有名な株式会社
約300人くらいの人がパソコンに目を向け、仕事をしている
入社して早3年
私より歴が長い先輩たちはいつもお昼休みになると
誰かの愚痴や噂を話題にご飯を食べる
私は先輩方とは仕事中にしか話をしない
だってあそこにいたら、なんか汚れそうだし…
先輩方が今話している神山さん
目つきが悪い
金髪にピアス
無口
まあ…確かにサラリーマンっぽくはないけど…
ちらっと斜め前を見ると彼はイヤホンをしてご飯を食べていた。
そりゃあ聞きたくないよね、あんな会話
イヤホンしてて正解
彼とは同期…ではあるけど、彼の方が歳は上
仕事中は同期だけど敬語で話す
仕事中はね?
「ふ〜…終わった」
午後の仕事も終わり時計を見たらいい感じの時間
「お先に失礼します」
声を少し張って声をかけてから会社を後にする
帰りの途中スーパーによる
「何しよっかな…あっひき肉安いな」
なんて独り言を言いながら買い物を済ませて
ガチャ
「ただいま〜」
私は急いでスーツから部屋着に着替えてご飯を作る
そろそろかな?
ガチャ
神「ただいま〜」
「おかえり〜!」
神「ん〜A仕事終わんの早いって〜」
「ふふ笑お疲れ様」
神「ん」
「ん?」
神「ん〜」
「ごめんごめん笑はいぎゅー!」
神「へへぎゅー!」
そうです。
先輩方から怖がられていた神山さん
私の彼氏さんです。
神「ん〜A〜」
「ちょっ苦しい笑」
ちょっぴり甘えん坊のね?
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作者名:みらの | 作成日時:2022年11月15日 2時