初恋♡→WEST (ページ4)

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自己紹介が終わり、

「えっと、じゃあ！練習始めますか？」

と、藤井先輩に聞いた。

すると、藤井先輩はコクリと頷き、

「まず、ランニングからでいいですか？」

と、私に聞いた。

結構イケボな藤井先輩。

「ハイ」

私が、そう答えると、

「ランニング！用意、スタート！」

と、藤井先輩が掛け声をかけた。

しかし、驚いたのはその声！

さっきまで、おどおどしてた声が急変し、

野太くて、しっかりした運動部の声に様変わり。

女子部員全員びっくりして、ざわついたので、

「ランニング！スタート！」

と、私も掛け声をかけた。

しばらく、ランニングの様子を見ていると、

藤井先輩が私を呼んだ。

「いつも、どんな練習してますか？」

その声は、おどおどしている方で、少し震えていた。

「えっと･･･、ここから、準備運動とフットワークして、パスに入ります」

私は、いつもやっていることを思い出しながらそう伝えた。

「僕らも同じ感じです。僕のことは、流星と呼び捨てでお願いします」

藤井先輩は、私の顔をじーっとガン見しながらそういった。

私は、かなりびっくりしてしまい、

「えっ!?先輩を呼び捨てなんて無理です！」

と、咄嗟に断り、みんなのランニングの輪に、逃げてしまった。