三回忌 ページ8
｢先生！｣
みんな先生のもとに向かおうとするが警察がこれ以上行かないようにガードを固めた。
先生は振り返りみんなの顔を1人1人見渡した。そして･･･。
柊｢みんないい顔してるな･･･卒業おめでとう｣
そう言って先生は警察の人に連れられパトカーに入っていった。
｢先生･･･｣
文香｢成海｣
｢姉さん!?なんで･･･｣
文香｢郡司さんに言われて･･･。成海、私強く生きるから｣
｢姉さん･･･｣
文香｢ほら、泣かないの！私も泣いちゃうから･･･｣
そう言って姉さんは俺の頭に優しく手を置いた。こうして10日間の人質生活は幕を閉じた。
････････････････････････････････････
｢なっつかしいよなぁ。もうみんな居るのかな｣
懐かしの校舎に入り懐かしの教室に3年A組に向かった。教室に近付くにつれ賑やかな声が聞こえてきた。
そして俺はドアに手をかける。教室に入った瞬間俺を見て静かになる教室。
香帆｢えっと･･･どちら様･･･？｣
｢このやり取り記憶にあるなぁ(笑) 俺だよ、五十嵐成海｣
甲斐｢え！お前、成海なのか!?｣
驚くのも無理はない。俺は高校卒業後体育大学に入学しそこでもバスケを続けるため、髪の毛を短く切り、色も少し染めた。
石倉｢お前･･･チャラくなったな！｣
中尾｢またピアス開けたのか？｣
｢あぁ、プレゼントは付けなきゃだめだろ？｣
兵頭｢なんだなんだ？コレからプレゼントか？｣
｢お、正解。俺お前に教えたっけか？｣
石倉｢マジかよ!?｣
｢お！諏訪お前頑張ってんだってな。すげぇよ｣
諏訪｢あんたもバスケ頑張ってるみたいじゃん、ニュースになってるよ｣
そう言って諏訪は携帯を取り出しとあるニュースを見せた。
須永｢すげぇな、期待のエース1試合に1人で40点。そして仲間への見事なパスを出しサポートも抜群だってよ｣
｢いやぁ、照れるな(笑｣
逢沢｢そろそろ始めようと思うんだけど･･･｣
そうだな。しっかしアイツは何してんだ？逢沢がみんな揃ってると言う言葉に魚住がさくらが来てないと答える。
｢アイツは･･･いない方がいいんじゃねぇか？｣
香帆｢そうだよね。映画って澪奈のドキュメンタリー映画でしょ？さくらにはきついんじゃないかな･･･｣
逢沢｢じゃあ、流すよ｣
そう言ってスタートボタンを押してドキュメンタリー映画が始まった。
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作者名：黒猫 | 作成日時：2019年3月21日 22時
