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「お、澪奈。お疲れ」
景山『ごめんね。多分朝早いよね』
「いや、大丈夫。どうした?」
景山『・・・この前話した友達のこと、覚えてる?』
「あぁ、宇佐美香帆だっけ?そいつがどうかしたの?」
景山『私ね・・・本当のことをちゃんと伝えることが出来たら、香帆と本当の意味での友達に慣れたのかもしれないのに・・・』
「澪奈?」
景山『最低だよね・・・私』
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「そう言ってた」
目の前で泣き崩れる宇佐美に茅野ちゃんがてんとう虫の付いた水色のハンカチを渡す。
さくら「澪奈がこれをくれた時、言ってたよ?大切な友達が好きなキャラクターなんだって・・・。澪奈は・・・ずっと友達だと思ってたんだよ、あなたのこと」
それを聞いてさらに涙を流す。俺は宇佐美にポッケに入ってたキーホルダーを渡した。
「俺の誕生日プレゼントって言って送られてきたんだけど、澪奈が遅れて渡すわけないって思ってさ。きっと宇佐美に渡して欲しかったんだろな。大切にしろよ?」
泣きながら頷く宇佐美の頭を優しく撫でた。話を聞く限り宇佐美がMindVoiceにSNSに投稿したのは確かだが動画は取っていない。じゃあ他に居るのか・・・。
逢沢「待ってください。景山が亡くなった理由が分かったんですから・・・僕達を解放してください」
「いや、まだだ。あの動画を作ったのは別の人間だ。誰がどういう意図で作ったのか。それが分かるまでは・・・ここから出られない。そうだろ?柊」
柊「正解だよ五十嵐。さ、まだまだ時間はたっぷりあるからな。みんなで一生懸命考えよー!」
そう言って柊は教室を出ていく。俺は先生のあとを追った。気になったことがあったからだ。あの時、警察からの電話に出た時顔色が変わった。そして『文香』という人の名前を出した。
「柊、さっきの電話、文香って・・・」
柊「・・・キミには関係ない」
「俺は_____」
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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年3月15日 18時