3月4日 ページ12
次の日、目はそんなに腫れていなかった。とりあえず助かった･･･。
須永｢成海、ほらよ｣
｢お、サンキュ。げっ、牛乳｣
甲斐｢なんだ、お前牛乳嫌いなのか？｣
｢あぁ･･･甲斐やるよ｣
甲斐｢いらねぇ｣
｢･･･じゃあ石倉｣
石倉｢俺もパース｣
誰か牛乳飲むやつ居ねぇかなぁ。周りを見渡すとみんな俺と目線を合わせないようにしているのかそっぽ向いていた。
｢飲みますよ、飲めばいいんだろ飲めば･･･｣
兵頭｢よ！流石バスケ部エース｣
｢どーも｣
すると女子が急に騒ぎ始めた。なんだと思えば魚住が臭うとのことで揉めていた。そーか？
まぁ、4日もお風呂入れなくってそれプラス昨日5人も亡くなったからピリつくのは分かるけどさ。
須永｢うるせぇな！風呂入ってねぇのはみんな一緒だろ。いちいち騒ぐな。それにお前ら･･･｣
｢もう飲めん、須永にパース｣
俺は飲みかけの牛乳を須永に手渡しした。いや、だって絶対女子に向かって言っちゃいけねぇ言葉を言いかけたぞコイツ。
須永｢おまっ、ちょっとしか飲んでねぇだろ！｣
｢嫌いなもんは嫌いじゃ｣
暫くして元気よく柊が教室に入ってきた。なんだ、あのテンションの高さ。そして今日の課題は里見に澪奈の動画を撮らせたやつを見つけるってのが課題らしい。
柊｢さぁ、我こそはって思う人手挙げて！｣
すると後ろから俺だよっと言う声がした。はぁ？なんでお前が･･･。
石倉｢おい、甲斐。いくらなんでもそんな嘘･･･｣
甲斐｢嘘じゃねぇよ。里見が景山に振られたって話聞いて持ちかけた。宇佐美の鞄に入れたのも俺。景山を恨んでることは知ってたからな｣
すると柊は加工したのは誰だと聞いてきた。甲斐は全て自分がやったと言い張るが柊はあんな精密な加工を高校生が出来るわけがないと言い出した。黒幕がいるのか･･･。
柊｢夜の8時まで待ってやる。それまでに明らかにしなければ･･･この中から10名犠牲になる。甲斐、お前がどんな選択するのかねぇ楽しみだよ。Let's think｣
そう言ってまた教室を出ていった。ってか、甲斐って確か拉致られそうになった澪奈を助けてくれたんだよな。良い奴なんだよなぁ。
｢あれ？茅野ちゃん？どうしたの？｣
さくら｢その節は･･･澪奈を助けてくれてありがとうございました！｣
甲斐｢は？｣
｢茅野ちゃんは澪奈の母親か。まぁ、俺からも礼を言わさせて貰うよ。ありがとな｣
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作者名：黒猫 | 作成日時：2019年3月15日 18時
