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その日の夜。夜ご飯を食べ終わり柊がシャワー室を使えるようにしたと言った。それを聞いてみんなは大喜び。それもそうだな、3日か4日ぶりのシャワーだもんな。

柊は大きな袋から1人1人にタオルや着替えを渡した。シャンプー類は数本しかないため回して使うようだ。


柊「はーい、行ってらっしゃーい」


ドアを開けると飛び出す生徒達。おいおい転ぶなよ(笑)


さくら「うわっ・・・」

「っと、慌てるなって。シャワーは逃げないからさ」

さくら「あ、ありがと・・・」

香帆「さくら〜早く〜」

さくら「あ、待ってよー」


宇佐美に呼ばれ茅野ちゃんは走って彼女のところに向かった。さっき転びかけてたよね?(笑)そう思いながら俺もシャワー室に向かった。


「おー、賑わってんなぁ」


俺は服を脱ぎ1つ空いてる個室のシャワーの所に入った。隣は誰だろ、そう思いヒョイっと隣を覗いた。


「おぉ、甲斐じゃん」

甲斐「うおっ!?ビックリした・・・」

「すまんすまん。シャンプー借りてもいいか」

甲斐「あぁ、ほらよ」

「サンキュー」


髪の毛が長ぇからシャンプーの減り早そうだ。そして一通り終わり、シャワー室から出た。ドライヤー・・・女子達で時間かかるか。しょうがねぇな、自然乾燥でいきますか。
そう思いながら美術室に戻った。美術室に着くともう何人もの生徒がシャワー室から戻ってきていた。そして一斉に俺の方を向き目が点の状態だった。


河合「・・・誰?」

「・・・五十嵐成海」


そう答えるとみんな驚き大声を上げた。その声を聞いて急いで他の生徒達も戻って来た。


甲斐「おい!どうした!」

石倉「何かあったの・・・は?」

須永「お前・・・誰だ?」

「みんな酷くねぇか〜?髪の長ぇ男子なんか俺しかいねぇだろ〜」

甲斐「成海か!?」

中尾「なんつーか・・・」

里見「うん」

「ぁあ?なんだよ」

男子「(言えねぇー・・・髪の毛下ろしてる姿が色っぽいだなんて死んでも言えねぇ〜!)」

諏訪「成海、あんた髪乾かさないの?」

「あぁ、自然乾燥」

水越「風邪引くよ?」

「大丈夫大丈夫」

諏訪「・・・はぁ」


諏訪がため息つきながら美術準備室に戻る。そしてドライヤーを持って近くにあったコンセントに挿して近くの椅子に座るよう指示された。

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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年3月15日 18時

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