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香帆｢あんただって私たちに言うことがあるんじゃないの？｣
宇佐美のその一言でみんな一斉に俺を見た。
｢言うことねぇ、まずは柊の話から聞いても･･･｣
そう言いながら柊の方を見ると･･･彼は倒れていた。俺達は一瞬時間が止まった。そしてさくらが柊に近づき何度も柊を呼ぶ。
時刻は22:30
教室に残って柊を看病する人と美術室でみんなを助ける係に分かれた。俺は教室に残った。
さくら｢先生ずっと具合悪かったのかな･･･｣
香帆｢そんな素振りは見せてなかったけど･･･甲斐あんたは気付いてたんでしょ｣
甲斐｢どっちにしろ、こいつはもうこれで終わりだ｣
すると携帯のバイブ音がした。茅野ちゃんが柊の内ポケットに入っていた携帯を取り出した。着信にはアルファベットのIが表記されていた。そして茅野ちゃんがその電話に出る。
？『今、郡司がフェイク動画の件を探ってる。これもお前の計画通りか？』
この声･･･。俺は茅野ちゃんに何も言わないようにといい、電話を変わってもらうようにした。
？『おい、聞こえてるのか？柊』
｢俺だ。電話は切るなよ？柊は倒れた｣
？『お前･･･成海か？いつ帰ってきたんだ』
｢2日前だ。それより計画通りって･･･っておい！｣
ﾁｯ･･･切りやがった･･･。俺は携帯を柊の内ポケットに締まった。
甲斐｢･･･まさかお前が内通者か？｣
｢いいや、でも俺は･･･｣
石倉｢んな事より携帯だよ携帯！｣
そう言うと柊のジャケットの内ポケットから携帯を取り出した助けを呼ぶと言い出したが･･･。
｢待て、かけたら爆破とかしねぇかな｣
石倉｢あ･･･｣
俺と石倉は同時に逢澤を見る。そして柊の携帯なら有り得るかもといい、それにびびった石倉は逢澤に携帯を預けた。
すると準備室が開いたという知らせを受け俺達は美術室に向かった。
｢すげぇ･･･誰が開けたんだよ。これ｣
兵頭｢魚住が開けたんだよ！流石柔道部！｣
｢やるな！魚住！明日牛乳出たらやるよ！｣
須永｢嫌いなもんは押し付けんなよ｣
さて、美術準備室に入れたのはいいが･･･中尾達の姿が見えない。ってか、一斉に準備室に入りすぎだろ！
俺は一旦準備室から出ることにした。いやぁ、熱気が凄い。すると準備室に入らないものが1人居た、逢澤だ。
｢おぉ、逢澤。お前は探さないのか？｣
逢澤｢･･･｣
逢澤は無言で俺の横を通り過ぎる。そして･･･
逢澤｢やめた方がいいよ。その中には爆弾仕掛けられてる｣
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作者名：黒猫 | 作成日時：2019年3月15日 18時
