初泊まり ページ32
お風呂に入り終わって兄のダボついたお古の部屋着を着ているとコンコンとベランダからノック音が聞こえた。
｢いきなりごめんな｣
伊藤｢ううん。大丈夫だよ｣
｢部屋入って。んで適当に座って｣
私は伊藤くんを部屋に入れた。窓を閉め私も伊藤くんの隣に座る。･･･なんか気まずくないか?
伊藤｢･･･湊音ちゃん｣
｢なんだ？伊藤k｢グイｯ｣!?｣
いきなり伊藤くんに抱きしめられた。いきなりの事だったから驚いたが･･･私も伊藤くんを精一杯抱きしめ返した。
伊藤｢奴らに変なことされてなかった?｣
｢紅野って奴にキスされた｣
伊藤｢!?･･･他には?｣
｢あとは･･･伊藤くんの目の前でされたやつだけ。それだけだ｣
伊藤｢･･･｣
いきなり黙る伊藤くん。どうしたんだ。ゆっくり顔を上げると伊藤くんの顔が目の前に。そして･･･触れるか触れないかぐらいのキスをされた。
｢伊藤k｢chu｣んっ!?｣
何度も何度も角度を変えて軽いキスをされた。そして長めのキス。紅野にされたのと同じだ。息が続かない。私は伊藤くんの肩を叩く。そしてキスをやめ、さらに抱きしめる力が強くなる。
伊藤｢ごめん･･･あんな奴らにそんなことされてたなんて聞いたら･･･俺･･･なんか凄く心がグチャグチャになって･･･｣
｢伊藤くん･･･｣
伊藤｢湊音ちゃん･･･｣
徐々に私と伊藤くんの距離が縮まる。今なら何されてもいい。取り敢えず今日の恐怖を無くしたい。そしてさっき同様触れるか触れないかぐらいのキスから徐々に深くなる。そしてゆっくり押し倒され距離をとる。
伊藤｢やめろって言われてもやめないよ?｣
｢あぁ。望むところだ(微笑｣
伊藤｢･･･(微笑｣
｢･･･でも、ここは背中が痛い｣
伊藤｢分かった。よっ｣
私は伊藤くんにお姫様抱っこされたベッドに移動し、あとはご想像にお任せしますよ？いや、だって私からは言いづらいからな。
第5話 ギザギザハートのシティ派不良登場��→←離れたくない
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年12月24日 15時
