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5.吉原ラメント 2 ページ25
貴方様どうか俺を買っていただけないでしょうか?
傘を咲き出した群れの中で、濡れる俺は
雨なんだ。
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行き交う人々の群れで賑わう声がひしめき合ったり、もつれ合ったり。
俺が願うのは只一つ。
どうかいつか。
この鳥籠の外から、連れ出してくれ。
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真は行くあてなど無くなってしまいんしたのだけれど、
此方の籠の中から見える景色だけは
俺をいつなる時も癒してくれるのでありんす。
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偽りだらけの恋愛。
欲の為に、多額の金を出し俺を買っていくんだろ。
俺に咲いた花びらや濡れている心に降っていくのは、
雨だった。
貴方様どうか俺と
銀時「一夜限りの戯れを」
好きな人とヤっていないのに、日に日に増えていくシミの数が。
鈍く心に刺さっていく。
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作者名:凛花 | 作成日時:2019年2月10日 15時