あれから ページ5
「……ここどこ」
目を覚ますと見覚えのない真っ白い天井が見えた。
体が重い…
まるで地面に縫われている様に動けない…
目だけを動かして外を見ると黒煙が上がっていた。
「火事っ！！」
その時体に力が入り起き上がると腹部に激痛が走り咄嗟に抑えた。
「痛いっ…何っ…」
裂かれる様な痛みに病衣着を上げて腹を見ると左腹部が大きなガーゼに覆われており、テーピングをされていた。
「私何が…紅っ…紺炉っ…ヒカヒナはっ…」
自分がいつまで寝ていたのか、なんでこんな怪我をしたのか分からない。
「とにかく…早く治して浅草に戻ろうっ…」
目を閉じて自分の血液を感じて血流を早くして、細胞を活性化させて治す。
流れを…
流れを…
「あれっ…えっ…」
体の血流が変わらない…感覚がない…
触れてる感じ…操ってる感じがしない…
「いっててっ…」
ベットの隣に小さい冷蔵庫があり、何かあるかと開けると、ゼリーやらたい焼きいろんなジュースが保管されていた。
いつも誰かがお見舞いに来てくれていたのだろうか…天然水が入っていたので取り出そうとするが握力がかなり低下していて、両手で持ち上げ事も苦戦し、口で蓋を回して開けた。
この筋肉の低下からして私一ヶ月ぐらい眠っていたのだろうか…
水を見つめて浮遊させようとしたが…
「うそっ…」
ペットボトルを持っていた手に力が入らなくなりベッドの上でこぼしまったが、それでも能力が使えない。
「ど、どうして…なんで…」
少しパニックになっていると病室のドアが開く音がして咄嗟に振り向くと紺炉が片手に袋を持って立っていた。
「A！！」
「こ、こんっー！！」
買った物を落として、私を強く抱きしめる紺炉は今にでも泣きそうな初めて聞く震えた声で「心配ばっかりかけさせやがって」と言われ自分がどれだけ迷惑と心配をかけたが腹部は痛みよりも痛く感じた。
「ごめんなさいっ…」
「体は…大丈夫なのか？ちゃんと動けるか！？痛むところはねぇか」
「多分平気…私どれぐらい寝ていたの」
「1ヶ月以上寝てた、あれからずっとだ」
「あれから？」
「覚えてねぇのか！？ネザーに降りて森羅達と伝道者と戦った事」
「ーー！！」
言われて走馬灯の様に思い出し、大量の汗が吹きこぼれた。
あの時…私は…あそこにいる人達を全員殺すところだった。
能力が勝手に発動して…途中から記憶が無くなって
「みんなは！森羅君やアーサーくんは！！」
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クリーム(プロフ) - イルカさん» ホントだ笑ありがとうございます (2020年10月18日 0時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - イラストの紅のセリフ、喫 煙ではなく禁 煙では？ (2020年10月17日 20時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - イルカさん» いつも絵にコメントして下さってありがとうございます(ToT)毎回励みになってます (2020年7月9日 10時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 新しい最初の方のイラストがすごく可愛らしい。( ノД`)…やっぱり髪が短いのはいいねぇ… (2020年7月9日 6時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - セーラー服可愛い！紅丸さんはセーラー服夢主を抱きたいメモメモφ(..)(殴 ごめんなさい (2020年7月5日 0時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2020年4月23日 12時
