女大隊 ページ32
「じゃあ、その一本の鬼の焔ビトは？」
「一度会いました」
その言葉に紺炉にも話していなかったことだったので驚いて私の方を見た。
「ネザーに森羅くん達と歩いていた時突然…森羅君とまるで黄泉の世界の様な場所で…」
「黄泉？」
「森羅は黄泉の事を異世界と呼んでいました。そこで森羅くんのお母さんと思われる焔ビトと私の父に会いました」
「なんで言わなかった」
「……心配されたくなかったから」
そう言うとハァとため息を吐かれる。
紺炉も…言ってくれない…のに…
「その時…父は口をパクパクと動かして何か話してから…意識が遠のいて…能力が暴走して…森羅君が母親と思われる焔ビトと何か話しているようでした…」
森羅君はその時話していか分からない様で
「私が咄嗟のことで振り飛ばしてしまい何と言ったかは…」
淡々とあの時を思い出し話していると紺炉が紅に話していた事が頭の中をぐるぐると回る。
「貴方が飲んだ薬は？」
「母が作ってくれた物です…能力を制御する薬の様な物だそうです」
「その薬はまだあるかしら？」
「えっ、は、はい」
「その薬の中身を調べさせて欲しい、その薬が何でできているのか分かれば何か近づくかもしれない。睡蓮さんは薬剤に関して医学者の中でトップクラスだと聞いている」
私は7錠のうち三錠をお二人に渡す。
一つはリヒトさんに渡して欲しいと伝える。
「さらに調べることが増えたな」
「あと私個人で話したいことがある」
黄大隊長がそう言って私をじっと見つめる。
「貴女は他の能力者と違う力がある。まだ解明していないだけで第二世代なのでは無いかと言われてるだろ」
「は、はい…一様…特殊世代と言う人もいましたね…私が調べられるのを拒んでいたのでまだはっきりとは…」
「貴女はアドラバーストと全くと言って関係していないと思う。私の能力は患者の炎で、その熱で細胞分裂を活性化させる、貴女からは生きているにも関わらず全く熱を感じることもできなかった。私の能力すら使えなかったの」
一体この人達は私の何が知りたいの…
そんなに私を別世界の人間にしたいの…
炎だの…水だの…操るモノが違うだけなのに…
どうしてお母さんは黙っていたの…
薬のことも能力の事も…家族じゃないて事も…
どうして…
黒いモヤモヤが胸を締め付けていく…
まただ…この黒いモヤモヤが…出ると
「笑顔でいなさい」
父の言葉が頭に浮かぶ
辛くても笑え…
「またそれ…」
「？」
「なんでもない…」
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クリーム(プロフ) - イルカさん» ホントだ笑ありがとうございます (2020年10月18日 0時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - イラストの紅のセリフ、喫 煙ではなく禁 煙では？ (2020年10月17日 20時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - イルカさん» いつも絵にコメントして下さってありがとうございます(ToT)毎回励みになってます (2020年7月9日 10時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 新しい最初の方のイラストがすごく可愛らしい。( ノД`)…やっぱり髪が短いのはいいねぇ… (2020年7月9日 6時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - セーラー服可愛い！紅丸さんはセーラー服夢主を抱きたいメモメモφ(..)(殴 ごめんなさい (2020年7月5日 0時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2020年4月23日 12時
