手帳 ページ24
「天照で焔ビトが大量発生した時のことだ」
「天照で事件?いつの話?」
「そんな大層な、話聞いたことねェぞ」
「当たり前だ、天照は安全なものじゃねぇといけねェんだ。表沙汰にできることじゃない。
だからこそ俺たちのみたいな汚れ役の出番が回ってきた」
あの世界て見たこともコイツらに話す、最強さんは信じてなさそうだったが、嬢ちゃんは眉間にシワ寄せて俺の話を聞いていた。
「あの世界は実在する…あの石は今でもか?」
「アドラから持ち帰った石か?今でも無酸素状態の瓶の中で燃え続けているよ」
瓶の中で燃え続けている炎を見て嬢ちゃんは目を丸くして頭を押さえ座り込んだ。
「どうした」
「頭痛が…」
立てないほどの痛みなのかうずくまる嬢ちゃんに最強さんが瓶を睨むとバーンズは袖の中にしまう。
「あまりお嬢さんを夜な夜な出歩かせるのはよくない、手短に話そうお前の知りたい真実の手がかりはここにある。」
ボロい手帳を見せて来るバーンズを冷たい目で見る。
「これをみろ聖陽教 教祖 ラフルス1世の妻の手帳だ」
「妻の手帳?俺は隠された聖典を探しにきたんだぜ」
「そんなものは存在しない」
「なんでそんなことを知っている」
「お前たち同様、私も長い間聖陽教を調べてきたからだ」
あのアドラリンクをした日からなバーンズはあの世界を見て全ての価値観を破壊した。と…
「この世界への違和感を拭い、真実を知るために調査を始めた。そしてその結果としてたどり着いたのがこの一冊の本」
ウサンくさい話に三人で疑いの目を向け、バーンズは気まずそうに話を続ける。
「第一の大隊長という立場を利用しあらゆる調査を行なってきたが、教会の内部からは聖陽教の過去に繋がるものは何も出てこなかった。この手帳は各地の忘れ去られた地下の調査して偶然見つけた遺物だ。それがラフルス1世の妻の手帳」
手帳の内容は、大災害の日から、聖陽教と皇国が成立するまでの日記だった。
俺がそれを読み上げるのを二人は聞いて嬢ちゃんは頭痛が治ったのかやっと立ち上がり眉間にシワを寄せる。
「結局、聖典の通り聖陽教は何も隠してないと言いたいのか?ふざけんじゃあねェぞ」
今にでも殴りかかろうとする最強さんを嬢ちゃんが腕を掴んで止める。
「その妻の日記も本物かわかりませんし…」
「注目すべきところはそこではない。妻から見たラフルス1世の当時の様子だ」
日記には、旅から帰ってきラフルスはまるで別人の様になってしたと、書かれている。
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クリーム(プロフ) - イルカさん» ホントだ笑ありがとうございます (2020年10月18日 0時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - イラストの紅のセリフ、喫 煙ではなく禁 煙では? (2020年10月17日 20時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - イルカさん» いつも絵にコメントして下さってありがとうございます(ToT)毎回励みになってます (2020年7月9日 10時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 新しい最初の方のイラストがすごく可愛らしい。( ノД`)…やっぱり髪が短いのはいいねぇ… (2020年7月9日 6時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - セーラー服可愛い!紅丸さんはセーラー服夢主を抱きたいメモメモφ(..)(殴 ごめんなさい (2020年7月5日 0時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2020年4月23日 12時