おかっぱ ページ21
「もぬけの殻だぞ」
「誰もいないね…」
「地下だ」
「地下？地下は政陽教じゃ禁忌のはずだろ」
「見られたくないから禁じているのさ、本当は地下が大好きなんだよ」
「なんでジョーカーがそんな事知ってるの？」
迷う事なく歩く俺にお嬢ちゃんはそう言うと足を止めた。
「この下…水が通ってる」
「そりゃあ、下水とかあるだろ」
「違う…廊下みたいなモノがあって水たまりをたくさんの人が踏んでる」
「下水に誰か住んでるって言うのか？
「地下に住んでるんだと思う」
机を退けて階段を見せるとポカンと口を開ける。
どこまで気づいていたのかお嬢ちゃんは驚きつつも下に降りる。
「なにか…いる」
「離れんなよ」
面を着けていて表情はよく分からないが、足を止めて警戒する嬢ちゃんを心配そうに最強さんは当たり前のように自分の懐に寄せて歩く。
「本当にこんなところに人が住んでるの…電気は通ってるみたいだけど」
壁に埋め込まれた電気を見て警戒する。
「なんもねェぞ」
「このもっと下だ…オイどうした行くぞ」
「なんでこんなところ知ってんだ」
最強さんは足を止めてお嬢ちゃんを後ろに引き離し俺を睨む。
「俺も闇が大好きでな」
「そろそろ答えろ。お前は一体何者だ。ここまではノリでついて来てやったが答え次第で今度はテメェを潰さなきゃならねェ」
荒くれ者ならこのままついて来てくれるのかと思ったが、上に立つ者としてなんだかんだ弁えてやがる。
「なんで、私の事知ってたの…浅草の人以外私の事は知らないはずだよ、知っていても噂程度でしか」
嬢ちゃんの様な特殊能力がいたら全国的に話題になる。
そんな嬢ちゃんを簡単には隔離も保護もできなくなる。
話題にしないのは皇国がお嬢ちゃんの存在を国民に秘密にしたいため、荒くれ者が集まる浅草一体だけに留めている。
「…昔話は苦手でな、まァいいじゃねぇか」
「脅しじゃねェぞ」
「紅！！」
胸ぐら掴んだ最強さんと俺の間に入って止めようとする嬢ちゃんに軽く最強さんの手を振り払う。
「昔いたんだよ俺も、この教会に、おかしな事じゃねぇだろ。」
俺の言葉に二人そろって仲良く驚き顔を見合わせて、額に汗を流した。
「待てじゃあテメェは…」
「何年前に…」
「また質問か？浅草の破壊王も意外と他人に興味があるんだな」
「お前昔おかっぱだったのか？」
「あの髪から何年でそこまで髪が伸びたの！？」
二人してそこかよ！！！！
「してねぇよ！俺はもっと暗部にいたからな」
「暗部？」
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クリーム(プロフ) - イルカさん» ホントだ笑ありがとうございます (2020年10月18日 0時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - イラストの紅のセリフ、喫 煙ではなく禁 煙では？ (2020年10月17日 20時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - イルカさん» いつも絵にコメントして下さってありがとうございます(ToT)毎回励みになってます (2020年7月9日 10時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 新しい最初の方のイラストがすごく可愛らしい。( ノД`)…やっぱり髪が短いのはいいねぇ… (2020年7月9日 6時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - セーラー服可愛い！紅丸さんはセーラー服夢主を抱きたいメモメモφ(..)(殴 ごめんなさい (2020年7月5日 0時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2020年4月23日 12時
