ダークヒーロー ページ14
食事の後森羅君達を玄関まで見送り影が見えなくなるまで無事に帰れるように手を振った。
家の中に入ろうとした時もう勤務時間は終わっているというのに倉庫の方で人影が見えた。
まだ仕事している人がいるのかと倉庫の方へ行くと誰もいない。
「…煙草臭い」
人の気配はないが臭いがまだはっきりとしていた。
侵入者だろうか詰所では棟梁が死んでからは禁煙だ。
風は全く吹いていないのに、よく見るとタバコの煙が路地裏に不自然に続いている。
後を追って狭い路地裏を覗くと臭いはさっきよりも濃く風が吹いた時に煙が動かない事に気づいた。
「罠！！」
まんまと誘導されてしまったと咄嗟にクナイを袖から出すと背後から両腕を掴まれた。
「お嬢ちゃんがこんな物騒なモノ振り回すと怪我するぜェ」
タバコの煙と声に背後から体を包む。
異様な雰囲気と威圧感腕を簡単に掴まれ身動き一つ取れない事に額に汗が滲む。
「なにが目的…」
「冷静だねぇ」
クナイをわざと地面に落とし、相手の顔をクナイに反射させ見る。
白装束ではない黒に身を纏った左目を布で覆ってる大柄な男
「答える気はないの」
白装束じゃないならなにが目的で第七にきたのか左目の死角を狙い中に水の入ったクナイを動かす。
「うおっと…さすが第七の隊員女の子だからって甘く見てたら怪我するぜぇ」
地面から飛んでくるクナイに私から手を離してトランプで真っ二つにされる。
「勝手に動くクナイのトリックは空洞の部分に水を入れて操ってんのか、なるほどねぇ」
「！！」
クナイ中から出る水を見てすぐに仕組みを理解される。私の能力を知っているような口ぶりだった。
「誰から聞いたの」
「噂でね、まぁそう怖い顔しないで聞いてくれ」
噂ならやっぱり伝道者じゃない
タバコを吸いながら不気味に笑う男からはなぜか殺気がまるで感じられない。
「俺はダークヒーロー」
「はっ…？」
「第七の最強さんに会いにきたんだよ」
「紅のこと？」
「呼んでもらえるとこっちらとしても助かるんだが、お願いできねぇか」
まるでマジシャンの様に手から一本のチューリップを出す。
「これ…」
「強くて可愛いお嬢さんへ俺からのプレゼントだよ」
「私が植えた花なんですけど」
見覚えのあるチューリップだと思いうちの庭を見るとチューリップ1本切られていて、目を細めて男にそう言うと沈黙が続いた。
男は切ったチューリップを土に差し込んだら再生するのでも思ってるのか何事もなかった様な顔をする。
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クリーム(プロフ) - イルカさん» ホントだ笑ありがとうございます (2020年10月18日 0時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - イラストの紅のセリフ、喫 煙ではなく禁 煙では？ (2020年10月17日 20時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - イルカさん» いつも絵にコメントして下さってありがとうございます(ToT)毎回励みになってます (2020年7月9日 10時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 新しい最初の方のイラストがすごく可愛らしい。( ノД`)…やっぱり髪が短いのはいいねぇ… (2020年7月9日 6時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - セーラー服可愛い！紅丸さんはセーラー服夢主を抱きたいメモメモφ(..)(殴 ごめんなさい (2020年7月5日 0時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2020年4月23日 12時
