処罰 ページ12
「…Aさん…今っ…」
近くにあった酒瓶から酒が飛んできた。
こんなことが出来るのはAさんしかいないにも関わらず、本人も驚いた。
「いい度胸じゃねぇかテメェ」
アルコールのせいか、新門大隊長は愉快王になっていた。ニコニコと笑いながらそう言う新門大隊長はさらに怖く感じる。
「能力がっ…」
「また制御できてねェみてェだな、俺が叩き直してやるから来やがれ」
胸ぐらを掴み部屋から廊下に引きずり出されるAさんを守ろうとするとアーサーと助けに行くが庭にぶっ飛ばされる。
それを見てAさんは血が垂れる手で新門大隊長ノ腕を掴んで宙に投げ飛ばす。
「テメェ能力でやりやがったな」
そこにたまたま通りかかった紺炉中隊長が何事かと俺達を見て驚いていた。
「お前らなにしてる!!」
二人の喧嘩を見て声を荒立てる紺炉中隊長に二人してビクッと体を跳ねさせて固まる。
咄嗟にAさんは怪我をしている手を背後に隠して紺炉中隊長から目を晒す。
アーサーと軽々とぶっ飛ばされ庭の木の葉を頭に刺す俺たちをみて中隊長は頭を抱える。
「喧嘩に他人を巻き込むな!それにお前はまだ怪我が完治して…おいなんだその血痕は」
大隊長についている血を見て紺炉中隊長は眉間に深くシワを作る。
「紅火消しだらうが女を怪我させるとはだあいう事だアァ!?」
「コイツが刃先を素手で掴んだんだよ」
「ンッで喧嘩でブツがでる」
「コイツがアイツらとまだ勝手に謹慎中に動き回ろうとしてたんだよ」
「だからって二人に刃先を向けるのはおかしいよ!私にも刃先向けたんだよ!」
まるで子供みたいな言い合いをするいつもはかっこいい2人からは想像がつかない。
二人の気にのない良い争いに頭を抱えだす。
「さっさっと片付けろ。夕飯にするぞ」
2人は睨み合いAさんは散らばった酒と血痕を浮遊させ、新門大隊長は畳をまとめてを持ち上げて庭に置いてい片付ける。
「て、手際はいいですね…」
「ガキの時からよくしょうもない事で喧嘩してはなんか壊しては2人で片付けさせられてたんだよ」
意外な2人の一面を紺炉中隊長に話され驚いてしまう。
「まぁ、理由が、Aに過保護になる紅にAが怒るよって感じでな紅の言葉足らずで喧嘩になってんだ」
「…新門大隊長ってAさんの事好きなんですか」
「あんないい女、他にいないだろ」
紺炉中隊長は好きとは言ってはなかったが、自慢げに最大の褒め言葉とも言える事をヘラッと笑って言った。
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クリーム(プロフ) - イルカさん» ホントだ笑ありがとうございます (2020年10月18日 0時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - イラストの紅のセリフ、喫 煙ではなく禁 煙では? (2020年10月17日 20時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - イルカさん» いつも絵にコメントして下さってありがとうございます(ToT)毎回励みになってます (2020年7月9日 10時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 新しい最初の方のイラストがすごく可愛らしい。( ノД`)…やっぱり髪が短いのはいいねぇ… (2020年7月9日 6時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - セーラー服可愛い!紅丸さんはセーラー服夢主を抱きたいメモメモφ(..)(殴 ごめんなさい (2020年7月5日 0時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2020年4月23日 12時