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「これ！！！絶対これ！」
「じゃ、じゃあっ…これで…」
着付けは私がすると杠が目をキラキラさせる。
「楽しみやな！！」
「Aクンは羽京さんと回るの？」
「えっ…いえ、まださっき知ったばかりなので…何がなんだが…分からないし…」
「そっか、でも羽京さんのも浴衣作ったら絶対一緒に回ろって言うと思うな」
そう杠さんと未来さんは楽しそうに話す。
「…明日のためにもボクまとめて仕事してきます」
メイクの話で盛り上がる二人に何かされる前にとそろーと、治療室に戻り薬作りを黙々と続ける。
「……」
ビーカーに反射する自分の姿をAはジッと見つめる。
髪を変えようが服を変えようが…目の色も体型も変わらない。
「ボクは…ボクだ…」
少し髪が伸びたぐらいでは見た目はカバーなんて出来ないし、可愛い服を着たところで誤魔化せる様な体型でもない。
「もう少し背丈があれば…」
たくさん食べてはいるがなかなか背が伸びない。
155あればいいほうだろう…
「170センチぐらいあれば大人っぽいのに…」
羽京はどんな身なりが好みなのか…そう言えば聞いた事がない。
過去のお付き合いした方はどんな方だったのかとつい考えてしまう。
杠やルリの様なおしとやかで女性らしい方だったのか…
コハクの様な活発的な元気な方だったのか
それとも…千空の様な頼りになる方だったのか
ゲンの様な小悪魔てきな人だったのか…
「考えても仕方がない…」
コトンとAは額を机に押し付け自分が恋人で良かったのかとまた考えてしまう。
昔から人が多く集まる場所は身バレが怖くて行けなかった。
いつもテレビ中継を見ては外の世界に少し憧れていた。
自分にも仲の良い友達がいれば…
手を繋いでまわってくれる様な恋人がいれば…
なんて…テレビの映像を瞳に写し想像した事があった。
「A一緒にカーニバルに行こうか」
そう言って兄が自分を連れ出してくれた事をAは思い出して胸を締め付ける。
自分の隣を歩く人はみんな悪態を付けられていた。
どんな名医でも、天才と呼ばれた人間も、心優しい女の子でさえも…自分が隣を歩けば悪いイメージがついてしまう。
本当は羽京の恋人だと言いたが…
あの時のトラウマがAの自信をなくさせる。
もし明日祭りを回れたら楽しいだろう。
でも、もし恋人だと知られたら…周囲の反応はどうだろうか…
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クリーム(プロフ) - 月依さん» ふぁぁ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡コメント嬉しいですありがとうございます (12月20日 18時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
月依(プロフ) - 一言しか言えない…てぇてぇ…(作者さん、更新頑張ってください！養分をありがとう！！) (12月19日 14時) (レス) id: 65959ed73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月16日 10時
