君の心臓の音【Dr.stone】4.5

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最近…羽京さんがおかしい。

そっけないと言うか…よそよそしいと言うか…


「羽京さん50m泳げる様になりました！」

服を着て50mを難なく泳げる様になり褒めてもらおうと海から上がると羽京さんはいつもすぐにボクにタオルを被せる。


「早く着替えに行っておいで」

褒めてもらえると思ったのに…
海から上がるといつも羽京さんは目を逸らして顔を合わせてくれない。


最近夜も…

「僕もそろそろ戻ろうかな」
「えっ…もう…ですか？」
「あんまり遅くまでいたらAの仕事の邪魔しちゃうから」


治療室でいつも夜は(人1)にご飯を与えながら2時間ほど羽京さんと雑談をしていたが…

最近は(人1)がご飯を食べ終わりお散歩に行くと同時に羽京さんも治療室を出て行ってしまう。


「…もう少し…そのっ…」


羽京さんはボクの水泳訓練が終わると朝から夕方ごろまで探索で帰ってこない。

二人でゆっくり出来るのは今のこの時間だけなのに…最近は1時間もしないうちに帰ってしまう。

「あ、あのっ…羽京さん」
「うん？」


もう少し一緒に過ごしたい。
でも…羽京さん疲れて休みたいのかも…
わがままを言ったらダメだよね…
水泳訓練も見てもらってるし…それで疲れてるのかも…
よそよそしくなったのもその辺りだ…


「いえ、なんでも…おやすみなさい…」
「うん、おやすみあまり夜更かしはダメだよ」
「はい…」



嫌われるような事をしてしまっただろうか…
朝の水泳訓練でもあんまり目を合わせてくれないし、そっけない…。

キスだって…付き合った当初は…あんなにも求めてくれていたのに最近キスを求められてない。

特にお休みのキスはあんなにも求めてくれていたのに！！！！！！

恥ずかしいからとキスを何度か断りすぎただろうか…
ボク飽きられてる！？いつも受け身だから！？！？
ボクからキスを待ってるとか！？

考えれば考えれほど羽京さんが不満に思うような事をしていると頭を抱えてしまう。


「っ…ちゃんと謝らないと…」

謝って済む事なのか…
羽京さんは謝罪ではなく愛を求めているのではないか…
でも…自分からキスなんて…恥ずかしくてできない。



「何頭抱えてんだ」
「！！」

そう言って治療室に入ってきたのは千空さんで…

「いえ…なんでも…」

恋愛相談なんて千空さんにしてもなぁ…


「…ンッだその目は」
「いえ…なんでも…また仕事ですか？」
「あぁ、速攻で作れ」
「もぅ…ボクにばっかり…」

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