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「あれーAちゃん泳げるじゃん」
「えっ…」
そうゲンに言われてからAも気づき驚く。
「Aちゃんはただ泳ぐ経験がなかったから怖さ倍増しちゃってただけで、自分が泳げるって分かったら怖くないでしょ？」
トラウマとかあったら少し厄介だったけど、ただの思い込みなら、自信つければ簡単に直せるとゲンはAの手を掴んだまま後ろに歩き続ける。
「ほら、ちゃんと今も浮いて泳いでるでしょ？このまま手離すね」
「えっ…で、でも…」
「大丈夫、Aちゃんは泳げてるよ」
まるで魔法でも書ける様にそう言ってゆっくりAの両手を離しゲンは後ろに下がり離れる。
「っー…わあっ！！」
不安でパニックになり体をふらつかせ溺れそうになるAを見てゲンが先に助けを求める。
「やっぱり一人だと俺怖い！！！！Aちゃん早く俺のところまで来て！！助けて！」
後ろに下がって離れながらそう言うゲンに向かってAは足を必死にバタつかせ前に進み助けに向かう。
「わー！ありがとう助けに来てくれて〜」
ゲンのところまで一人でバタ脚で向かい抱きつくAに「10m以上は泳げたね」と伝え驚かせる。
「えっ…ボクが？」
「うん、ちゃんと泳げてたよ」
Aはゲンに抱きついたまま不思議そうに後ろを振り返り、さっきまで自分がいたコハクが立っている場所を見て目を丸くする。
「人ってさぁ〜特にAちゃんみたいな誰かを助けたいって気持ちが強い子は、自分よりも怖がってる人や困ってる人を見ると、どんな状況でも行動しちゃうのよね、ちなみに俺が怖がってたの演技ね★」
「！？」
騙してごめんねと言いながらまだ抱きついてるAに裸の俺に抱きついて恥ずかしくないの？と揶揄い、Aは咄嗟に離れる。
「足ついてないのにちゃんと浮いてるね」
「！！」
「もう溺れるって恐怖はないでしょ？」
あとは泳ぐコツを掴めば25mなんて簡単だとゲンは平泳ぎのお手本を見せる。
「……」
パチャパチャと足をバタつかせて泳げている自分にAは目をキラキラさせて感動する。
「泳げてる…すごい！ちょっと楽しい！」
「良かった〜Aちゃんは無理だって思い込むからできなくなるのよ？こう言うのは気持ちが大切なのよ」
泳ぐのは遅いがちゃんと泳げてるよAを見てみんな感動するが…
「50m…キツイっ………」
水を克服したのはいいが…元の体力量が少なくまだ無駄な動きが多いため50m泳ぎ切るまえにAは力尽きる。
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クリーム(プロフ) - 月依さん» ふぁぁ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡コメント嬉しいですありがとうございます (12月20日 18時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
月依(プロフ) - 一言しか言えない…てぇてぇ…(作者さん、更新頑張ってください！養分をありがとう！！) (12月19日 14時) (レス) id: 65959ed73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月16日 10時
