30 ページ30
「A安心しろ！私が手取り足取り教えてやろう」
「ッーーーーーー…コハクさんに教えてもらったら死にます！！溺れて死にます！！！」
helpと叫び今海岸にいる中で1番厳しくなさそうで優しいそうな人はとA頭を珍しくフル回転させてゲンに助けを求める。
「おれ〜？？仕方がないなぁ〜」
「なぜ少し嬉しそうなのだゲン貴様…」
コハクからAを受け取ると、ゲンはクソほど悪い顔をするのでAは選択肢を間違えたかとドキッと肩を跳ねさせる。
「腰までなら大丈夫？」
「うっ…ゆっくりなら」
チャポンとゆっくりと下ろされ怯えてるAの両手をゲンは優しく持つ
「実は俺も苦手なんだよね…ぶっちゃけ海」
「えっ…」
「泳ぐのは平気なんだけどさぁ…海の中って怖いじゃん？見えないから足とか掴まれて引き摺られたらって」
ゲンの顔は引き攣っており、手を自分と同じぐらい震えさせていた。
「す、すみません…そうとは知らず…頼んでしまって…」
他の誰かにお願いしますと言うAにゲンは抱きつき驚かせる。
「Aちゃんとなら大丈夫だと思うからこのまま俺と克服しよ？」
「で、でも…」
「お願い…俺も克服したいのよ」
「…わ、分かりました」
怖がっているゲンを見て自分が助けてあげないと…とAは怖いながらにゲンを支えようと頑張る。
「今は大丈夫ですか？怖くないですか？」
「Aちゃんに抱きついてたら怖くないかもっ…」
そう言いながらゲンはAに抱きつき気づかれない様に深いところへとゆっくりと誘導していく。
「あっ…ゲンさんあっのっ…足が…」
「俺は足届いてるから大丈夫よ。でもやっぱり怖いからAちゃん俺のこと次は抱きしめて」
Aの身長では足が地面に届かず少し焦るが、ゲンの不安そうな顔を見てAは自分が助けてあげないと…と思いしっかりとゲンを抱きしめ安心させようとする。
「あんしん…できましたか？」
「うん、少し…このまま歩いてもいい？」
「は、はい…」
「Aちゃんは足届かないだろうから、足を上下に動かして」
「こ、こうですか？」
「そうそう」
Aに抱きしめられた状態でゲンは後ろに下がるように歩き、Aは言われた通りどうしたらいいか分からない足を上下にとりあえず動かしてバタつかせる。
「まだ俺怖いかも、Aちゃんにお手手繋がれたら怖くなくなるかも」
「えっ…」
ゲンはそう言って腰に巻かれているAの腕を掴みゆっくりと自分の体から離し手を引っ張りバタ脚で泳がせる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クリーム(プロフ) - 月依さん» ふぁぁ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡コメント嬉しいですありがとうございます (12月20日 18時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
月依(プロフ) - 一言しか言えない…てぇてぇ…(作者さん、更新頑張ってください！養分をありがとう！！) (12月19日 14時) (レス) id: 65959ed73c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月16日 10時
