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わたあめを持って二人で人通りが少ない川辺の方に移動すると、蛍が空を散歩していた。
Aの瞳に蛍の光が入り、一段とキラキラと輝いて、それを見て羽京は綺麗だねと呟く。
蛍のことかと思いAは羽京に顔を向け「はい」と返事をするが、頬に手を添えられ「本当に今日のAは綺麗で見惚れてしまうよ」と言われ自分の事だったのかとやっと気づく。
優しく頬を撫でられ間違えて返事をしてしまった事や今の状況にAは顔を真っ赤にして目を逸らし反応に困る。
「はいどーぞ」
困っているAに助け舟でも出す様に羽京はわたあめを渡す。
「あ、ありがとうございますっ…」
買ってもらったわたあめを受け取りAは恥ずかしそうに羽京に目を向ける。
「どうしたの？」
「そのっ…とても……タノシイです…」
まだ始まったばかりだけど凄く楽しいと受け取ったわたあめで顔を隠しながら呟くAに羽京は嬉しそうに微笑む。
「僕も楽しいよ」
恥ずかしさをわたあめを訪ばり誤魔化すAに羽京は罪悪感を抱きながらも優しく声をかける。
「A」
「？」
わたあめを持つ手を握られ、羽京も食べるのかとAは顔を羽京に向けわたあめを渡そうとするが、キスをされピクッとAは小さく体を跳ねさせ後ろに下がる。
「ごめん、嫌だった？」
「っ…」
キスをこんな所で勝手にするのも今の質問もAを困らせるひどい行動だ。
「みんな祭りに夢中で見てないから大丈夫だよ」
ほら誰も騒いでいないでしょ？と祭りに賑わう仲間をA羽京は見つめる。
安心するAに羽京はこのままもう一度キスをしてみんなにバレたら良いのにと、Aをまた困らせようとする自分に苛立つ。
「ごめんね、もう勝手にしないから安心して」
せっかくのデートなのにこれ以上Aを困らせたくないのに、そう言えばAに罪悪感抱かせるのも分かってるのに…最低だな。
「もう少し…もう少しだけ待ってください」
「えっ…」
羽京の事は好きだと珍しく好きを口にするAに羽京は驚く。
「だからっ…嫌いになったり…しないでください…」
「っーーぜったいにならないよ！！」
焦らせて不安にさせてごめんと謝る羽京にAは首を横に振り黙り込む。
「っ…お祭りに戻ろ！」
空気が重くなり気まずくなる前に羽京はAと祭りへと戻る。
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クリーム(プロフ) - 月依さん» ふぁぁ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡コメント嬉しいですありがとうございます (12月20日 18時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
月依(プロフ) - 一言しか言えない…てぇてぇ…(作者さん、更新頑張ってください！養分をありがとう！！) (12月19日 14時) (レス) id: 65959ed73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月16日 10時
