11 ページ11
「羽京は今日の祭りなんかすんのか？」
「僕はお客さん側かな」
「だよな！ぜってぇそっちの方がおもしれぇ！」
「祭りとやらは食って遊ぶだけなのか？」
「そんな感じかな」
探索チームは素材を持って王国へと予定より帰るのが遅れ急足で帰っていた。
食って遊んであまりいつもと変わらん気がするが、とコハクもAと同じで祭りが想像できてなかった。
「Aはどうすんだろうな」
「そうだね」
祭りの話は先ほど電話で知らされ、Aのことだ千空に仕事させられてそうだが…
今回は羽目外しが目的だから流石にそれは…と羽京は苦笑いを浮かべる。
「ありえるがな」
「その時は僕から千空に注意するよ、流石に可哀想だから」
Aのためと羽京は言うが…
Aと祭りデートを全力で楽しみたい。
噂ではみんなの浴衣杠が作ってるって聞いて羽京は舞い上がっていた。
電話越しに周りの人達が浴衣云々と話しが聞こえ、羽京はすぐに恋人の浴衣姿を想像しはにかんでしまった。
甚平でも可愛い男の子みたいで可愛いだろうし！！
それならちゃっかりお揃いとかにしたい！！
でもどっちかと言うと…浴衣を着てほしい！！
可愛い系でも清楚系でもセクシーなやつでも！！なんでもいいからAが女の子みたいな格好してる姿が見たいっ！！
Aがどっちでも僕は別にいいんだけどさぁ！
でもどっちかって言ったら女の子みたいな可愛い姿が見たい！！！！
Aは可愛いから見た目が！！
どっちでもいいんだよ僕は！！恋人だから！！
女の子であってほしいという本心を羽京は必死に隠していた。
「早く戻ろう」
「おっ、珍しく燃えてんな羽京のやつ」
「祭りが好きなのだな」
好きなのは祭りではなくAだ。
急がないと誰かにAが誘われてしまうかもと焦り足早に村へと向かう。
Aはもちろん恋人の自分と祭りを回りたいと思っているだろうが！！
あの断れない性格だ。
女性の頼みや子供の泣き脅し作戦にはかなり弱いはず。
※現在未来と杠にただいま着せ替え人形状態。
1番の問題が！！Aがフリーだと周りから思われてる事！！！！
周りには付き合っているのは内緒にしてるから狙われ放題だ。
早く恋人だってみんなに打ち明けたい…そうと思いながら急いで羽京は王国に戻ったが、村に戻れた時には夕日が沈みかけ半数の人が既に浴衣を着て賑わっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クリーム(プロフ) - 月依さん» ふぁぁ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡コメント嬉しいですありがとうございます (12月20日 18時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
月依(プロフ) - 一言しか言えない…てぇてぇ…(作者さん、更新頑張ってください！養分をありがとう！！) (12月19日 14時) (レス) id: 65959ed73c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月16日 10時
