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コハクさんに今日も抱かれ、温泉地帯へと治療のために向かってもらう。
「最近抱きやすくなった気がする」
「あははは、ボクも抱かれ慣れてしまいました」
お互いしっくりくるほどに抱かれ慣れてしまったと二人して笑ってしまう。
「そろそろ春ですね」
「そうだな」
3月の中頃になると、積もっていた雪は段々と溶け始め日当たりのいい場所には春が芽生えていた。
「コハクさんは凄いですね、人を抱きながらこの雪道をなんなくと…」
「ユリ姉のために毎日ここを往復してたからな」
軽いボクを抱いて運ぶなど容易いと言って軽い足取りで向かう。
「あっ！コハクさんこれ、一緒に食べませんか？」
「？」
「羽京さんにバレンタインデーのお返しに頂いたんです」
クッキーが沢山入った袋を取り出しボクを抱いて両手が塞がっているコハクさんの口元にクッキーを運ぶ。
「おー！これも凄まじく美味いな！」
サクサクと美味しそうに食べるコハクに釣られてボクも頂いたクッキーを口に運び、パクパクと二人で食べながらたわいのない話をする。
温泉での往復でコハクさんといる時間が増え仲が深まった気がする。
ルリさんの話や、ボクらがくる前の村の話などを沢山聞いた。
病で多くの仲間が死んだ時代もあれば、冬を載せずに餓死した者、村から追放された人の話など…
「追放された人はどうなったのですか？」
「さぁな、それ以来姿は見ていない」
追放されたのは男ばかりで、どこかで子孫を増やしてる可能性はないと話される。
「そうですか…」
「なぜそんな事を聞きたいのだ？」
「っ…いえ、もし生存していたらと思っただけです」
助けたいという気持ちは尊敬するが、追放された者はかなりの大罪を犯した極悪非道な人物だと言われる。
「それに最後の追放人は確か50年も前の事だ。生きているとは思えん」
その言葉を聞いて最後の望みが消える。
やっぱり…あの時の土砂崩れは……
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クリーム(プロフ) - 月依さん» ふぁぁ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡コメント嬉しいですありがとうございます (12月20日 18時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
月依(プロフ) - 一言しか言えない…てぇてぇ…(作者さん、更新頑張ってください！養分をありがとう！！) (12月19日 14時) (レス) id: 65959ed73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2023年12月16日 10時
