君の心臓の音【Dr.STONE】3.5 (ページ43)

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「今いる子達は皆いい子だから！！あんな事にはならないだろうけど！！復活させる人がみんながみんなそうとは限らないんだから！」

『努力をしたことが無い未熟者』
『生まれ持った才能、苦労を知らない』

アメリカに行って沢山の人を復活させるならAの事もしっかり考えた欲しいと南は訴える。

きっとAもアメリカに行く事を不安がってると先程の表情を思い出して南は伝える。

「なにが…未熟者よ…」

えらくAを気にかけているなと驚いていると、南が涙目で苦虫を噛んだ様に話す。

「何も知らないくせに…知った様な口でインタビューするんじゃないわよ！！」

「！？」

急に怒り出す南にその場にいた仲間が驚く。

「何が！！努力を知らない天才よ！！あの子は！！努力の天才なのよ！！！頑張り屋さんなのよ！！」

悔しそうに南はあの時インタビューした奴らに伝えたい事を叫ぶ。

迫力にみんなが唖然としてる中千空はクククと笑う。

「テメェが新しいカメラで証明すればいいじゃねぇか」
「！！」

Aの努力や凄さを知ってもらいたいなら世界がリセットされた今がチャンスだろと千空は笑う。

「一から医学の文明復活させた努力の天才」

悪くない題名だと龍水はフッンと笑う。

「そうねっ…記者として私が全人類を認めさせるわ！」

Aが作ってくれた新しいカメラでねと燃え上がる南は急いでカメラを取りに治療室へと向かう。

「まぁ、でも…俺もAちゃんに自分の価値に気づいてほしいとは思ってるよ、ジーマーで」

ゲンはAが一番辛い時期に会った時のことを思い出しながらそう呟く。

「重要な仕事やらせていれば嫌でも自信がつく」
「自信は後からついてくるってヤツね」

だからって任せすぎだけどねとゲンは苦笑いを浮かべる。

「あいつは医療に関しては自信がある。それは今まで死ぬほど地道な努力積んでやっと手に入れたもんだ」

ちょっと仕事任せたぐらいじゃあAの自信には繋がらない。
バンバン仕事やらせて自分の目で自分自身の存在価値を分からせるしかないと言って千空はクククと笑う。