君の心臓の音【Dr.STONE】3.5 (ページ35)

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Aはもうひと頑張りだと気合いを入れ直す。

ちゃんと食事を取り、通常業務を終わらせてからのハードなパズルゲームを睡眠も取らずにひたすら解いていく。

「ここだ！」

Aが見つけた黒い水溜りが映る写真の場所は、静岡県の牧之原市周辺った。

石神村から100キロ以上離れた場所にある。

これがもしただの濁った池だった場合、羽京達にかなりの無駄足をさせてしまう。

「どうしょうっ…でも…これが…油田だったらっ…」

1人で探索に行くべきか…しかし任せられた仕事もある。
この事を伝えるべきなのか…
もう少し調べてから伝えるべきか…
一度気球でちゃんと確認してから…
羽京達がまた出発してしまう前に……

「ダメだ…頭が回らない…休憩しよぉ…」

羽京達が出発してから60時間、休憩なしで写真と地図との睨めっこをしていた。
2000枚以上ある写真全てが綺麗に撮影できてるわけではなく。
ブレていたり白飛びしていたり同じ場所の写真だったりと特定が難しい物もあり、場所が特定できたのは1728枚の写真。

村から200キロ圏内の地図の制作に成功する。

休憩のつもりでAは床に横になったつもりだが、睡魔と疲労に瞼が勝手に視界を塞ぎ意識を奪った。

「ギャンッッッ！？」

Aが倒れる様に横になり見守っていたフウタを驚き、誰かを呼びに行こうとするが、Aを起こされたらまた仕事をするのではとフウタは焦る。

「ギャン」

Aの落ちてる膝掛けを寝ているAに被せ、その中に入りAを温める。

クゥクゥと寝息を立て爆睡してる主人にほっとしてフウタもようやく安心して眠る。