君の心臓の音【Dr.STONE】3.5 (ページ23)

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「…Aは？」
「フウタちゃんの訓練」

そう置き手紙あったとゲンはその紙を持ってレストランへと戻って椅子に腰掛ける。

「時間感覚も馬鹿になってんのか」
「まぁまぁ、フウタちゃんの気分もあるだろうし」

ちゃんと決まった時間に食いに来いと呆れる千空にゲンがそうフォローを入れる。

「フランソワAのために軽食を作ってやってくれ」
「かしこまりました龍水様」

そう甘やかすから決まった時間に食わなくなるんだぞと千空は龍水に伝えるが、遅れても食べにくるだけマシだと龍水はあの時のことを思い出してゾッとしていた。

「二日以上何も食べないなんて考えられん」

いつも羽京がAを食事に誘い規則正しく食事を取っていたが…
羽京が麦を司帝国に届けに行ってしまいAを食事に誘う人がいなくなり二日ほど食事をサボっていたのだ。

食事の時間にAを最近見かけていないと龍水が気づき、声をかけに治療室に行った際Aが水以外何も口にしていない事を知って驚愕を受けた。

「ほっとけば確実に餓死するぞ」

あの体型は明らかに栄養失調だと、あんなに食に欲望のない奴は初めて出会ったと欲しがり屋の龍水には食事をサボるなど考えられない。

「最低限の食事は強制的に取らせる」

朝昼晩は絶対、できれば間食を2回与えたい所だとあの体型では何かあった時に持ち堪えれないと龍水はフランソワにAの体調管理を任せる。

「かしこまりました。しかし…A様は胃が小さく…強制的に食べさせるのはいかがなものかと…」

食事が嫌いになってしまえば本末転倒。
羽京と食事をしている時はどれぐらいのペースでどれぐらいの量を食べているのか参考としてフランソワは尋ねる。

「僕よりまぁ少ないけど…一食分はちゃんと食べてるよ」

たしかにとゲンは羽京といる時はちゃんと自分たちと同じぐらいの量を完食していると思い出す。

「それはどの食事ですか！？」
「えっ…」

フランソワは一人前出してもAが半分ぐらいでキツそうに苦しそうに食べていることを伝える。

「えっ…」

まだフランソワが来てから羽京は探索もありAと食事を取ってないのでそれを聞いて驚く。

フランソワの作る料理は今までの食事とは比べるまでもなく絶品、不味いから食べれない訳ではない。
環境の問題かとフランソワは気づき、Aと一緒に食べる様に羽京に勧める。

「う、うん時間が合えばね」