君の心臓の音【Dr.STONE】3.5 (ページ20)

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「じゃあね」
「えっ…」

困っていると思って話を切り上げるとAは少し驚いていて、千空の所に探索の成果を伝えに行く。

「あれ、南ちゃんなでここにいるの？」
「カメラをもらいに来たの!」

司帝国にいるはずの南ちゃんがカメラを抱きしめていた。

「A探索の話聞かせてやる！」
「あ、ありがとう…」

クロムに肩を組まれて戸惑いながらもAは薄らと笑う。

「それでよぉ！バー!ってよぉ！温泉が噴き出てよ!それでよぉ！」

「子供ねぇ…」
「あははは、そうだね」

テンションが上がってデカい声で話すクロムに南ちゃんは呆れた様にそう言った。

「うーんシンプルだけど難しいわね、ピントを合わせるのがねぇ…」
「南ちゃんには少し重いだろうし、台でも作ってもらったら？」
「そうね、羽京君作ってよ」
「作るなら作ってあげたいけど…」

「ありがとうクロムくん」

そういえばAはクロムだけ〝くん〟付けだな、歳の違い子なら千空やゲンもいるのに…

クロムと話してると年相応に見えるな…
いつもしっかりしてるから大人と話してる気分だったけど…
やっぱりあぁしえ見てるとまだAは子供だ。

「ねぇ、南ちゃん龍水っていくつ？」
「えっ？確か…私が取材をした時は18ね…」

今は20歳じゃないかと言われてまだハタチなのかと驚く。
Aは確か…16.17…丁度いい歳の差

「羽京君が復活者の中で一番最年長者よね」

一番言われたくない事を言われグサッと胸にナイフが刺さる。

「今は25ぐらい？」
「うん…」

やっぱりAとの年齢差が気になる。
やっぱり犯罪だよね…普通に…

クロムにあんなこと言っちゃったけど、僕もAとの距離感を考えないと…

恋人と勘違いされたりしてAの恋愛を邪魔したくない。

「もう少し若かったなら…」
「何めんどくさい女みたいなこと言ってんの…」

男に歳なんて関係ないでしょと呆れられるが、十分関係ある。

「ベビーフェイスなんだからいいじゃない」

二十歳ぐらいに見えるわよとフォローされても実際の歳は変わらない。

もし龍水と同い年ぐらいたら僕はAに猛アタックするだろうか…
誰が好きだろうが好きになってもらおうとするだろうかと考えるが…多分歳が近くてもそんな迷惑な事はできない。

Aには幸せになって欲しいから…結ばれたいと望む人と結ばれて欲しい。