音色 ページ19
「ハープはどうだい？」
さっき見てただろとスナフキンが話すとおじいさんはハープの前にイスを置いて小さいヤツを抱いて座らせる。
「おチビさんにはちょっと難しいかのぉ」
スナフキンよりも大きい楽器で、88本ものある弦に小さいヤツの手の長さでは手前の3本を鳴らすので精一杯かと、申し訳なさそうにまたおじいさんが言う。
「弾けるかどうかは自分が決めることさ」
試して良いかと言うように小さいヤツはハープを指さす。
「それは構わんが…」
体を見合ったサイズの楽器を出してあげようかとおじいさんがそばを離れると…
たった3本の弦だけで小さいヤツが演奏をするので、二人は驚く。
まるで穏な森の中で立っている様な幻覚に襲われる。
「まるで…森の中にいる様じゃあ…」
おじいさんも同じ事を思ったのかそう呟き、ぽろんぽろんと音色を奏でる小さいヤツに演奏の邪魔にならないように二人は静かに見守り演奏が取ると小さく拍手をする。
「凄いじゃないか！どこかで習ったのかい？」
「フルフル」
演奏を止める小さいヤツは首を横に振って何か伝えようとジャスチャーするが、なにを言いたいのかおじいさんとスナフキンには伝わらず。
「よく分からないが、凄いのは確かだ！！」
あらゆる演奏を聴いて来たと言うおじいさんは小さいヤツを抱き上げる。
「まるで音の妖精の演奏の様だったよ！」
「！！」
「君達は音楽の旅人かい？」
色んな街に行って音楽を聞かせて生計を立てている旅人もこの街にはよく来るようでそう尋ねると、小さいヤツは体をバタバタさせる。
下ろしてほしいのかと小さいヤツをおじいさんはそっと床に下ろす
「僕らはフローラと言う女の子を探していて」
「フローラ？それなら知っているが…」
「本当ですか！？」
「あぁ…しかし…まぁ…」
おじいさんは何か言いたげな顔をしていたが、フローラと言う名はこの街では一人しかいないと、この先にある手芸屋にいると教えてもらう。
「ありがとうございます」
「いや，こちらこそありがとう。良い演奏が聞けて嬉しかったよ。また聞かせてくれ」
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
