探しモノ ページ11
「別にいいんじゃねぇ？こっちの森の方が安全で楽しいぜ」
そう励ます様にモグラは小さいヤツの肩に手を置いて言ったが…首を横に振って小さいヤツは落ち込む。
「…キミは黄泉の森だって知って暮らしてたのかい」
そうスナフキンが尋ねるとコクッと頷いた。
先程の女性の話を思い出して、もしかしたら死んだ誰かに会いたくてずっと小さいヤツは黄泉の森で暮らしていたのかとスナフキンは気づいて尋ねると…
コクッと…頷いた。
「…そうか」
「でも、どうすんだ？黄泉の入り口なんてこの森にずっと暮らしてるけどよ、一回ぐらいしか入り口ぽいのは見た事ないぜ」
その一回見たと言うのはスナフキンがたまたま迷い込んだあの日の一度っきりだとモグラは話す。
「他の入り口探した方がいいんじゃねぇの？あてはねぇけどよ、他のやつに聞いたりしてよ！誰か知ってたりするだろ」
そうモグラが言うとコクッと小さく頷いて、小さいヤツは立ち上がり気持ちを切り替え、頑張るぞ！！と言う様に手を空に上げ近くの動物に聞き込みを始めるが…
「……ごめん、何を言ってるか分からない」
「！？」
ジェスチャーだけでは無理があり…
「仕方がねぇな！！俺が話してやるよ！！」
モグラが見かねて代わりに聞き込みをするが…
「おい！そこのお前！お前だよお前！黄泉の森の入り口知らねぇか？知ってるならさっさと教えろ！！」
「それが人に尋ねる言い方！？知らないわよ！！知ってたってアンタには教えないよ！！」
モグラは元々偉そうで口が悪いため、小さいヤツ以外に友達ができたことがなく…
「ヘッンヘッン！なんだよどいつもこいつも！！」
「……」
これではいつまで経っても入り口の情報は手に入らないだろうとスナフキンはため息を吐く。
孤独な一人旅は満喫できなくなってしまうが…
自分のせいで戻れなくなってしまった小さいヤツをほっておくわけにはいかず…
「僕と一緒に旅をしながら聞き込みをするのはどうかな」
「！？」
「南にしか咲かない花や虫なんかも黄泉の森に存在していた…もしかしたら南の方角に入り口はあるかもしれない」
そう話すスナフキンに小さいヤツは嬉しそうにコクコクと頷いて、よろしくお願いします。とでも言う様に頭を下げる。
「俺は行かねぇぞ！この森から離れたくねぇからな！！」
そう言ってモグラは土に潜り…
「……じゃあ行こうか」
「コクッ」
こうして…
スナフキンと小さいヤツの旅が始まった。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
