スナフキンの孤独旅 ページ1
ムーミン谷に今年も冬が訪れ、ムーミン達は春まで深い眠りにつき、その間スナフキンはムーミン谷を離れ南に向かってまた孤独な一人旅を楽しみます。
昼間は強雨が降っていたためテントで雨宿りをしていたスナフキンは、昼に歩けなかった分夜にランタンをつけて歩き出しました。
夜に森を歩くのも悪くない
雨上がりの森の匂いや、夜風のひんやりとした心地の良い風、夜にしか聞こえない虫の音色などをスナフキンが楽しんでいると、淡く光る虫達がどこからか突如現れゆったりふわふわと森中を飛びまわりました。
毎年この森を通っているスナフキンですが、初めて見る美しい虫たちに惹かれランタンの明かりが虫たちの光を邪魔しないように消し、光る虫と一緒の方角へと足を運んでいきます。
「…？」
雨上がりの森の匂いがふと消えたかと思うと、虫達が当然姿を消す。
一体なんだったのか…そんなことを思いながら照らしてくる明かりがなくなってしまい、またスナフキンはランタンの火を付け直し南に向かって好き勝手に歩きます。
「……」
森の雰囲気がいつもと違うことにスナフキンは気づき足を止め、長年旅の経験からイヤな予感がするとスナフキンはどこかでまたテントを貼って朝を待つことにしましたがーー… 突然地面がズボッと抜けてしまう。
「っーーー！！」
誰かが掘ったであろう深い落とし穴だと分かった時にはもうすでにスナフキンは落ちていました。
「まいったな…」
いたずら好きのスティンキーの仕業か…そう一瞬脳裏をよぎったが、ここはムーミン谷からかなり離れた森それはありえない。
では一体誰がこんな深い大きな落とし穴をわざわざ掘ったのか…
上を見上げるとかなりの深さなことが分かりスナフキンは立ち上がりますが、右足に痛みを感じ靴を脱いで足を確認する。
「まいったな…」
足首が少し腫れていることに気づきスナフキンは溜息を吐きました。
旅はまだ始まったばかりだというのに、この足では登る事も難しそうだ。
どうしたものか…ココで一晩過ごすのも悪くないが…
ズルズル
と何か大きな物を引きずる様な音が、こちらに近づいていることに気づき、またスナフキンが顔を上にあげると、大きな生き物が落とし穴を覗くのが月光の逆光で見える。
「誰かいるのか！」
「なニかイル やァタァ」
排水溝が詰まった様な声が聞こえスナフキンは冷静に問いかける。
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クリーム(プロフ) - 匿名さんさん» わーー！すごく嬉しいです(๑>◡<๑)良い作品を作れる様に頑張ります！！ (2023年3月21日 12時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん(プロフ) - ああぁぁ小さいやつもスナフキンも超超かわいいです;;; 更新楽しみにしてます！⸜(> <⑉))⸝ (2023年3月21日 0時) (レス) @page1 id: 3945cd8343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キノコ | 作成日時：2023年3月20日 15時
