君の心臓の音【Dr.STONE】5

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一方、A達は暴走するマグマと合流しつつ、大樹たちが党首像をペルセウスに運んでくるまでの間、石化装置を使わせないために時間稼ぎをしに大暴れしに行くとペルセウス号へと向かう。

「す、すみません…」
「子供抱いてるのと変わらないよ」
「そ、それはそれで…複雑な気持ちです…」

怪我で走るのが遅いAをニッキーが背中に担いで先頭を走り、Aは首を絞めない程度にしっかりと腕を回しニッキーに掴まり複雑は思いで運ばれる。

ペルセウス号に乗り込むにはまずは船がいるが、どうするのかとAは妖術で脅して奪い取るか千空に相談しようとしたが…

「わっ！」

Aを抱いたままニッキーはボートを出そうとしている島の戦士らしき人物に堂々と近づく。

「まっ、待って！ボクなんにもっーー！！」

妖術見せてボート奪えと言われるのかと思ったAは、急いで服の中から薬品を取り出そうとするが、ゲンコツ一発で二人の戦士を気絶させ、事を終わらせる勇ましいニッキーに言葉を失う。


「ギャンッッッ」
「フウタちゃん！！」

フウタの報告でようやくみんなが助けが来たと安心したゲンだったが、ペルセウス号にたった10人で、何百人といる宝島軍に闘うと聞いて何故だと泣き叫ぶ。

「このままど真ん中に突っ込むぞ！！」
「ドイヒーーーー！！」
「マグマさん！！銃を陽さんに返してください！」

科学王国切り札でもある銃は未だにマグマが所持しており、人の命が関わるとAはゲンと二人で必死に説得する。

銃を製作した覚悟や千空が掲げた不殺の意図を気にすることなく、マグマはイバラをブチ殺す！と所構わず銃を乱射する。

「わわわわっ！！」
「弾が！！」

弾は無事に誰にも当たらず、跳弾に宝島の兵士たちは妖術使いが何人いるのかと不安を募らせる。


大暴れするマグマにニッキーが脳天に一発ゲンコツを喰らわせ銃を回収し、ようやく銃は陽の手元に戻ったが…残りは3発分しか残っていなかった。

これ以上無駄にはできないと千空はアルミホイルにマグネシウムを包み込んで、即席の花火を銃に詰め意気揚々と花火の要領で天に向かい陽が銃を撃つ。


「妖術光の槍」


ゲンが得意のハッタリトークで宝島軍に妖術使い50人が光で皆をやっつけると騙し、Aも爆竹をばら撒きそれに恐れをなした宝島軍の兵士たちは一目散に海に飛び込んでペルセウスから降りていく。

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