君の心臓の音【Dr.STONE】5

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その言い方はやめてほしいとコンプレックでもある瞳が今回は役に立ちそうで安心したが…。

恋人にもガッツリと見られAは今まで羽京の前で瞳が目立たない様に夜は少し俯いたり、前髪で隠したりと努力していたが…今ので水の泡になったなと思いながら気まずそうに羽京から目を逸らした。

「A」
「？」

自信なさげに俯いてる恋人に羽京は近づいて顔を覗き、Aと目を合わせると、微笑んで皆の前でAにキスを唖然とさせる。


「僕はどんな姿でもAが好きだよ」


アマリリスは二人が付き合ってる事を知らず、二人のラブラブいや…羽京の溺愛ぶりに男慣れしてるのにも関わらず顔を赤くする。

「ふぁっ…」

突然のキスと優しい甘い言葉にAが顔を真っ赤にして口をパクパクさせていると、イチャつく暇があるならワイヤー作れと千空に首根っこをAは掴まれ引っ張られ羽京と引き離される。

「パワーチーム起こせ」

今度は石化装置をドローンで絡めた時、向こうも紐で結んでいるため、最後は綱引きでの力勝負になる。
そのため復活液でパワーチームの金狼、ニッキー、マグマを復活させる。

「！！せ、千空さん！！離してくださいっ！」

騒がしい銀狼が居ない事に金郎は最悪の状況を察し、眉間にシワを寄せ「覚悟はできている」と誰か教えてくれと仲間を見る。
それを見てAは首根っこを掴む千空の手を振り払い金狼の元に向かう。

「大丈夫ですっ！！生きてます！！」

Aは金狼の震えている腕を掴んで、まず最初に安心してもらおうとそう言って今の状況を説明する。

「すみません。それしか…方法がなくて…」

石化させる以外に銀狼を助ける方法が見つからなかったと、Aはその場にいたのに助けられなかったと金郎に謝る。

「いや、Aとコハクの機転のおかげで銀狼は死なずに済んだ。謝る必要はない」

幼い銀狼の頭に手を置いた時の様に、トンとAの頭に金郎は手を置いて気にするなと慰める。

「俺は何をすればいい」

危険が伴うフード戦士の一番槍の要請する千空や龍水に金狼はただ一言「ああ、構わん！！」と任務を了解し、この戦いに勝利して皆を必ず助ける覚悟を決意する。

「テメェはこっちだ」

綱引きロープは途中で千切れないように、科学工作チームがタールを原料にした軽くて切れないカーボンワイヤーを爆誕させ、ワイヤーを紡ぐための巻き巻き地道地獄作業をAやゲン手先の器用な仲間に千空はさせる。

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